2009/04/25
富山県支部施設見学
昨日、北國総研の懇話会を中座した後、日本医業経営コンサルタント協会富山支部の施設見学会に参加させて頂く。
対象施設は、医療法人社団 長谷川病院。
富山インターを降りて10分ほど国道を通った場所に位置する。
北陸における泌尿器科治療のパイオニア的な存在だ。
施設見学の後、長谷川院長から説明を頂く。
ますは、ブレインストーミングから入る。
【お聞かせください、当院の印象】
・今日、何を期待してお見えになりましたか?
・実際、見学されていかがでしたか?
・この機会に聞いてみたいことはありますか?
聴講者21名から、それぞれひと言ずつキーワードをホワイトボードへと書き込んでいく。
私は、CS(お客様満足)とES(スタッフ満足)のバランスについてご教授願いますと答えさせて頂く。
セミナー導入において、「掴み」は最も大事な一つではあるが、こういう双方向のやり取りは効果てきめんだ。
私も取り入れさせていただこうと院長に手を合わせる(感謝)。
院長先生は、終始穏やかな微笑を浮かべつつ明瞭に自院の説明を行う。
泌尿器科が皮膚科から独立した経緯から始まり、透析が全医療費の5%を占める高価な医療であることなど、分かり易く説明頂く。
透析患者は全国に26万人。
おしっこが一滴も出ないにもかかわらず生きていける実用化された人口臓器にかかるメンテナンスは費用がかかる。
さて、電子カルテ導入の話に及ぶ。
この導入時、年長の理事長先生がコンピュータ入力で一番困ると予想していたが、メディカルクラーク(代行入力)のアシストにより、一番喜んでいるという。
患者さんの顔を見ながら話をすることが出来き、かつ話をした処置も代行入力でき、薬もオーダーできるからだ。
なお、メディカルクラークの活用は処置点数を加算できるようだが、基準が厳しく、今後、要件緩和が望まれる。
大学に負けない高度な医療を常に追い求め続けてきた歴史を院長先生の解説と共に振り返る。
スタッフ全員と夢を共有し、常に学習する組織が存在する。
全員がプロフェッショナルという矜恃を持って、業務に邁進する。
そこに、CSとESのバランスを垣間見た。
施設見学後、急いで、人事案件打ち合わせのため、ビジネスパートナーの紹介で、金沢のお客様を訪問する。
人事に正解など一つもないのだ。
正解へと導くそのプロセスに意味がある。
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