2009/04/28
魂のレベルは同じ
お客様の会合で、加賀観光ホテルへ。
毎度のことながら、大部屋では熟睡できることもなく、誰もいないロビーでブログ更新している。
昨日は、4年ぶりの会長の引き継ぎということで、来賓の挨拶をさせていただく。
会社が10年続く確率は10%ほどであることから、当たり前のことを当たり前と思った瞬間、「感謝力」が低減し、何事も続かなくなることを申し上げる。
さて、メジャーリーガー松井秀喜氏の父、昌雄氏の講演を拝聴する機会を頂く。
「秀さんへ。―息子・松井秀喜への手紙」の著書が有名だ。
秀喜氏の祖母からの言葉が胸を打つ。
「子供は神から社会のために役だってほしいとあなたに預けただけ」
子供は、経験や判断が未熟なだけで、魂のレベルは同じとの考えは共感できる。
従って、言葉遣いも丁寧だ。
今も、父である昌雄氏から子秀喜氏への手紙は、その手段がFAXからメールへ変わった今も続けられている。
最近、秀喜氏のメールの文章は、父昌雄氏と似てきたという。
昌雄氏同様、丁寧な言葉遣いだというのだ。
子供とは人格が同等であることを実践している良い例だ。
子供との関係のみならず、大事な子供を預かっている学校の先生や会社の上司にもこの話は非常に参考になる。
先生や上司だから、生徒や部下に対し、言葉遣いが粗暴になるというのも人としてどうかなとも思う。
私は、KPMG時代の諸先輩方からご教授いただいたように、今でも昨日入社してきた方にも丁寧な言葉遣いを実践してきているつもりだ。
だから誰に対しても「さん」付けしている。
昌雄氏の講演は、そんなささやかな実践に対して、大いなるエールとなる。
「父子対等」の教育観の上に成り立つ昌雄氏の実践が、学校や会社という組織にも応用できるはずだ。
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