2009/05/19
給与データベースの活用について 3
第13回日本医業経営コンサルタント学会が金沢で開催される。
6月18・19日(木・金)の2日間にわたり、「変革・・地域が目指す医業経営の創造」と題し、コンサルティング実務・技法等の研究成果を発表する。
当社も、「給与データベースの活用について」というテーマでの発表を検討している。
発表用のパワーポイント提出締め切りが間近に迫ってきている(汗)
当事務所のY主任からそのPPが電子メールで送付された日時を見ると、日付が変わっていた。
この晴れの舞台の真の主役は君だ!
【目次】
・はじめに
・方法
・結果
・考察と提案
・おわりに
「結果」を抜粋してみよう。
(結果)
さて、具体的に給与データベースをお客様に提案・導入した事例を報告します。
提案した診療所は小児科で院長先生の他にスタッフが8名います。
最初に当会計事務所のお客様の給与データと年齢別平均値と比較すると若い年齢層の給与が低いとわかりました。
年齢が中位・高位になるほど年齢別平均値より高くなる傾向があります。
若いスタッフが賃金に不満を持つリスクを抱えるだけでなく、採用において賃金を理由に優秀な若いスタッフが他院に行ってしまう可能性もあります。
このことは賞与にも影響していました。
当会計事務所のお客様の賞与は給与の基本給に連動していることにより、若い年齢層は賞与が低く、中位・高位の年齢層は賞与が高い結果がでました。
当クライアントではなぜこのような現象が起こったのか。
答えは昇給にありました。
当クライアントは開業後、収入は順調な伸びを示し、定期的に一律3千円から5千円の昇給を毎年実施してきました。
勤務成績に目立った差が出なければ年齢が高い方も低い方も一律昇給を行ってきました。
しかし、データベースを見ると若年層の昇給幅は大きく、年齢が上がれば昇給の伸びは小さくなります。
昇給金額も平均値と比較すると大きいものになっていました。
この結果、給与・賞与ともに若いスタッフが地域相場より低く、年齢の高いスタッフが地域相場より高くなっていました。
(以上。そして続く)
【参考】
2009年4月8日
給与データベースの活用について 2 「方法」
2009年4月7日
給与データベースの活用について 「はじめに」
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