2009/06/02
親父の小言
昭和三年、福島県の大聖寺のご住職が、三十三歳の時に書いたという「親父の小言」。
こんな親父が少なくなった。
時代遅れの親父になりたい。。。
「親父の小言」
朝はきげんをよくしろ
人には腹をたてるな
恩は遠くからかへせ
人には馬鹿にされていろ
年忌法事をしろ
家業には精を出せ
働いて儲けて使へ
人には貸してやれ
女房は早くもらえ
ばくちは決して打つな
大めしは喰うな
自らに過信するな
火事は覚悟しておけ
戸締りに気をつけろ
拾は届け身につけるな
何事も身分相応にしろ
泣きごとは云うな
神仏はよく拝ませ
人の苦労は助けてやれ
火は粗末にするな
風吹きに遠出するな
年寄りはいたわれ
子の云うこと八九きくな
初心は忘れるな
借りては使うな
不吉は云うべからず
難渋な人にほどこせ
義理は欠かすな
大酒は飲むな
判事はきつく断れ
貧乏は苦にするな
水は絶やさぬようにしろ
怪我と災は恥と思へ
小商ものは値切るな
産前産後は大切にしろ
万事に気を配れ
病気は仰山にしろ
家内は笑うて為せ
相馬藩大聖寺暁仙増上為一家繁栄胎之
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