2010/01/25
強い組織は最後の戦い方に現れる
≪生きざまは最後の戦い方に現れる≫
ある会合でのスピーチに感動し、生きる勇気を頂きました。スポーツの練習をすればするほど、試合での残り5分の考え方が違うといいます。野球でいえば、9回である最終回の戦い方が違います。練習していない選手は、残り5分で何ができるかと諦めるそうです。一方、練習している選手はこう思います。あの練習を無駄にしてはいけないと。残り5分で何ができるか自分自身に問います。自分を支え続けている家族、友人、仲間のことを思うと決して諦めることはできません。仲間を失望させることは決してできないのです。選手の一人でも諦めたら、ゲームでは勝てません。最後の戦いかたに、そのチームの生きざまが現れます。
≪ピンチと危機の見方≫
PINCHと危機という言葉は、英語と日本語という差があるものの似ています。いずれの言葉も前後から見ると見方が異なります。ピンチは最後のCHをチャンスと捉えます。危機も同様で、最後の機を「機会」と捉えます。前から見ると危険で、後ろから見るとチャンスとなります。私は、会社にいる仲間と全員で、ピンチ、危機を最後のチャンス、機会と捉えたいと思います。
≪永続する組織を目指して≫
この世に絶対的な真実が存在します。人間はいずれ死ぬということです。私も今年40歳となり、残りの人生を意識するようになりました。私はいずれこの世から消えてしまいますが、企業は継続することが可能で、私の死後も存続することができます。私が最も愛する組織の存続ができれば安心して死ぬことができます。経営者の仕事の一つとして、いかなる外部環境でも生き抜くことのできる組織を作ろうと思います。自創経営の東鷹先生によれば、強い会社とは優れた人財の集合体と定義されます。そして、優れた人財とは、すべての分野に精通しており、専門分野を深耕しているT字型人間で、どの企業も欲しがる人をいいます。そして、その人財が簡単に辞めない会社が強い会社です。
≪自己の棚卸と習慣づくり≫
ある尊敬する先輩から、毎日、自己の棚卸をすれば、相当の覚悟ができるとご教授頂きました。自分は今まで何を学習してきたか、どのようにお世話になった人に貢献できるか、常に棚卸するわけです。働くとは、「傍(はた)を楽にする」ことであり、どれだけ他に役立てるかが仕事にとって重要です。とくに会計事務所は商品を作ったり販売しているわけではありません。だから、自己の必要性を皆様に知って頂く努力を継続する必要があるわけです。人間に平等に与えられているものは時間と能力の2つしかありません。時間と能力を活かすことができれば、永続できる組織を作ることができます。神から授かった時間と能力を活かす強力なヒントは継続にあります。良いことを継続、習慣にしてしまえば、強力な仲間を得ることと同じ効果が期待できます。最後の戦い方に組織の本領が出ると信じ、強い組織を作っていきたいです。
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