2010/04/05
受け売りとコンサルティングの違い
1.社会学の本質
社会学は、究極、つまるところ、人に聞けば解決する学問です。なぜなら、社会の制度は、人間が作ったものですから。自然科学は、神の領域である一方、社会科学は、欠点の多い人間がそれでも限りある叡智を結集した制度、仕組みの領域です。
故に、社会科学では、ノウハウ(KNOW HOW)よりノウフー(KNOW WHO)が大事なのです。
しかしながら、情報提供業は、単に人の受け売りになる危険性があります。薄い皮のように、本質的なところを理解しなければ、説明もつまらないでしょう。
2.会計事務所に経営指導ができるか?
本質的な理解には、自身が経験したものを付加する必要があります。しかも、継続した何かを。例えば、マネジメントで継続が大事とお題目だけ唱えても何の説得力もありません。実際、継続して気づくことを説明すれば、自身が経験した事ですから、迫力が違います。
会計事務所業において、経営指導やコンサルティングの看板をあげているところは結構多いですが、小規模の会計事務所では、自身の事務所経営の体験はありません。5人のスタッフの経営と30人の経営のスタッフの経営では、例えば、情報共有という仕組みからも全然異なります。人事労務、人事考課など、切り口というか仕組みが全く異なるのです。
人からの単なる情報提供、受け売りでは、説得力がありません。
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