2010/05/24
日本経済成長3つの解決方法
ORIXの宮内会長の話を拝聴する機会を頂く。
現政権は経済音痴と前置きをしたうえで、経済が伸びない理由は3つと整理頂き、その解決方法を頂く。
音痴とは、日本の成長戦略の柱が子供手当だから(笑)
1.デフレを止めること
GDPデフレーターのデータを見ても、世界を見渡しても日本だけずっとデフレ状態が続いている。デフレとは、経済活動に参加しない人が得をし、参加する人が損をする状態である。言い換えれば、年金生活者の生活が潤い、給与所得者の生活が窮することとなる。
デフレを克服して、1~2%程度の若干のインフレであれば、血のめぐりが良くなる。現在のデフレは、血も凍るような状態が続いている。
2.構造改革を推進すること
日本経済の65%は第三次産業、25%は第二次産業であり、この65%のサービス業の生産性を上げないかぎり、日本経済の成長はない。日本の生産性はアメリカの半分程度と言われている。
3.国債残高の解決
税収が40兆円にも満たないにもかかわらず、一般会計が92兆円という信じられないバラマキが行われているなか、益々、国の借金が増加しており、その利子負担も大変だ。財務省は、インフレになれば、利率が上昇し、国債の利子負担が莫大になる懸念から、デフレを「良し」としているようだ。しかし、この状況が続けば、最後に爆発する。
ここで、30年の超中期プラン、グランドデザインを描く必要がある。30年の完済には至らないまでも、インフレ・成長戦略から逆算して財源の不足は消費税を国民に負担頂く。
今一度、政府・日銀の役割を問う時が来た。
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