2010/08/02
事業承継には10年かかる~相談事例と体験から
「事業承継には10年かかる~相談事例と体験から~」
1.講演報告
過日、興能信金金沢支店が主催する「興能金沢ブロック経済交流会研修会」へ中小企業基盤整備機構北陸支部(以下、中小機構と略します!)の相談員として講演させて頂きました。
日時:2010年7月27日(火)18時30分~
場所:ニューグランドホテルの「金扇」の間
タイトル:「事業承継には10年かかる~相談事例と体験から~」
2.国から中小企業へのエール
国は、中小企業憲章を定め、中小企業を応援することを閣議決定しました。(2010年6月18日)
憲章の前文は、この文章から始まります。
「中小企業は、経済を牽引する力であり、社会の主役である。・・・これにより、中小企業が光り輝き、もって、安定的で活力ある経済と豊かな国民生活が実現されるよう、ここに中小企業憲章を定める。」
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004655/kensho.html
中小機構とご縁を頂くなかで、国家の施策を活用しないのはもったいないことだと強く思います。
補助基金など実際にお金が入る制度は、分かり易く理解しやすい。
一方、経営コンサルティングなどのサービスはお金が直接入るわけではありません。
お金に関しては間接的なので理解しにくく、また、コンサルティング活用に関しては経営者の資質に大きく依存します。
大事なものは目に見えないのは物事の本質だなとも思います。
事実、過日のセミナーにおいても、中小機構の存在をほとんどの方が知らなかった!
中小機構は全国組織であり、経験ある中小企業診断士など実務のプロが多数在籍しています。補助金だけではなく、コンサルティングサービスをも補助して頂けます。
例えば、IT化支援など、専門家派遣費用の3分の2は国から補助頂けます。
http://www.smrj.go.jp/venture/consult/046280.html
(戦略的CIO育成支援事業)
3.講演内容
大きな夢を実現するには、人の一生では足りない。
はじめに、「なぜ、事業承継が進まないのか?」を3点まとめました。
①創業者は死なないと思っているふしがあり、人生の一回性に早く気付くこと。
②創業者は前向き(営業・製造)の事は得意であるが、守り(経理・リスクマネジメント)には消極的という傾向が強い
③事業継続の疑義と適切な後継者不足
⇒内部留保は次の事業に投資する。事業を守るという発想は、人口が右肩上がりの時だけ!
その後、中小企業基盤整備機構北陸支部での相談事例、御客様の実例や自分自身の体験など、約80名の経営者の方に話をさせて頂きました。
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