2010/11/15
人生を変えていくたった一つの方法
先日、日本M&Aセンターの20周年記念に参加し、フォーバルの大久保秀雄氏の講演「新しいあたりまえ」を拝聴する。
1.事業実施の決断に至るまでの3つのポイントの優先順位
多くの経営者の順番は、経済性を先に考えます。
1番目 経済性(儲かるかな?)
2番目 独自性(競合は?)
3番目 社会性(法律関係は?)
事業実施の決断に至るまでの最良な順番は、社会性を先に考えます。
1番目 社会性(この事業は社会価値があるか?)
2番目 独自性(誰もやらない?)
3番目 経済性(事業として採算が合うか?)
2.人生の結果を左右するポイント
人生の仕事の結果=考え方×熱意×能力
人には能力があっても、熱意があっても、考え方が間違っているために、十分な成果を出さない人がたくさんいます。
多少能力があっても、熱意があっても、考え方がマイナスだと掛け算なので全てがマイナスになってしまうからです。
今は能力があろうと、なかろうと、強い熱意を持ち、プラス思考で行動すれば、人生の結果は必ず良い結果になります。
考え方が間違っている人やマイナス思考の人は、自分だけでなく、社内に悪影響を及ぼすので、いないほうが良いということです。
この有名な稲盛氏の成功の方程式に大久保氏は、「出会い×決断」を加えています。
人生の仕事の結果=考え方×熱意×能力×出会い×決断
出会いには、「類は友を呼ぶ」という法則があります。
自分自身がまず他人が会いたいと思うような人になることが必要でしょう。
いい出会いがなければ決断にまで至りません。
しかしながら、いい出会いがあっても決断ができなければ何も始まりません。
3.成功する決断とは
決断には「肉体の決断」「心の決断」「魂の決断」の3つの種類があります。
①肉体の決断とは
本能による決断です。
「おなかがすいたのでごはんを食べよう」とか、「疲れたからさぼろう」というようなことです。
②心の決断とは
損得による決断です。
「もうかるかどうか」とか「好きか、嫌いか」という基準で行う判断です。
③魂の決断とは
善悪による決断です。
余命3か月と言われたとき、お金と名声では判断しません。
自分の存在価値とは何かという基準で判断します。
魂の決断とは、本来、人として判断せねばならない領域です。
ガンを専門に扱うドクターは何人もの患者の余命3か月を見てきた。
ガン患者には2通りあるという。
●自分の人生は何だったのか?
●充実した人生だった!
余命3か月と宣告されたとき、5つ欲しいものを考えて頂きたい。
お金や安泰は真っ先に消去される。
あれだけ欲しかったものが驚くほど欲しくない。
私の場合は、家族やお客様、社員から「ありがとう」と言って頂きたい。
そして、「ありがとう」との言葉と、自分の考えを紙で残したいと思いました。
人間は死んだ時、その人の本当の価値がわかります。
4.決断は純粋にすべき
本来、仕事とは社会の不便さを解決するためにあります。
事業を始める動機が「面白そう、儲かりそう、かっこよさそう」では永続しません。
かの有名な稲盛氏の判断基準「動機善なりや、私心なかりしか」を常に問うわけです。
動機が善であり無私で純粋な魂の決断であれば、成功に近い。
今からの発想ではなく、終着点からの発想で、本質がきれいに見えてくる。
人間の価値、存在感は、「ありがとう」と言って頂く数です。
今からの発想
①出世
②お金
③自由な時間
終着点からの発想
①存在感
②使命感
③大切な人との時間
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