2010/11/22
Cause-related Marketing(CRM)とは
1.CRMとは
CRMは、「Cause- related Marketing」の略語です。
直訳すると「大義名分に関連したマーケティング」。
言い換えるならば、社会貢献マーケティングでしょうか。
2.アメックスの事例
1983年のアメリカ。
当時、自由の女神を修復する事業がありました。
アメックスは、あるキャンペーンを行います。
「アメックスカードで一回買い物すると、1ペニーをその自由の女神の修復事業に寄付します。また、カードホルダー1人当たりに1ドルも寄付します。」
1回につき1ペニー(0.8円位)を寄付するので、額は少ない。
更に、1枚のカード当たり、80円位寄付するということをアメックスは行いました。
「自由の女神の修復という趣旨、大義名分(Cause)に賛同して、アメックスを使ってください、新しいカードホルダーになって下さい。」
このキャンペーンは、その当時のアメリカ人の愛国心を大いに刺激し、鼓舞し、大成功となりました。
3.社会貢献について
●寄付金
社会貢献の一つの寄付金。
寄付金は最終利益から捻出され、一定の減税処置はあるものの、最終利益から寄付金が出されるので、業績が低迷すると、寄付できません。
●CSR
会社には、社会に存在する限り、社会的責任、CSR(Corporate Social Responsibility)があります。
多くの企業が社会貢献に関わる組織を作っています。
この組織は、プロフィットセンターかコストセンターかといえば、儲ける方ではなくて、コストを使う方になります。
寄付同様、業績が低迷すると、社会的責任を担う活動も滞るでしょう。
●CRM
CRMは、アメックスの事例で見たように、営業活動にリンクしています。
「買ってくれたら、一定の割合を寄付する。カードを使ってくれたら1ペニーを寄付する」というように、営業活動の中に社会貢献が埋め込まれているので、寄付金などに比べれば安定しています。
この記事へのコメントを書く