2011/01/10
なぜ、会社の規模が大きくなると、利益率が下がるのか?
「会社の規模が大きくなると、その大きさに比例して固定費が増加します。収益の向上がない限り、利益率が下がっていきます。」
最近、この当たり前のようなことを実感しています。その真因は何かと考えていた時、ドラッカーの言葉とパーキンソンの法則に出会いました。
今後、このテーマを深堀していこうと思います。
1.ドラッカーの言葉
「およそ企業の内部には、プロフィットセンターはない。内部にあるのはコストセンターである。技術、販売、生産、経理のいずれも、活動があってコストを発生させることは確実である。しかし成果に貢献するかはわからない」(ドラッカー名著集『創造する経営者』)
「・・・組織のなかには、コストセンターしか存在しない。唯一のプロフィットセンターは、小切手を渡してくれる顧客である。」(未来への決断―大転換期のサバイバル・マニュアル)
企業の目的はお客様を創造することであり、マーケティングと革新だけが成果を生む。その他の職能は、すべて費用であることを今一度、肝に銘じたいです。
2.パーキンソンの法則
「仕事量は与えられた時間を使い切るまで膨張する」(第一法則)
(Work expands so as to fill the time available for its completion.)
「支出は収入の額と一致するまで増大する」(第二法則)
「拡大は複雑を意味し,複雑は腐敗を意味する」(第三法則)
パーキンソンの法則は、切羽詰るまで頑張らないという悲しい人間の習性も説明できます。
ゴールドラットの「クリティカルチェイン」によれば、ほとんどのプロジェクトは期限の10分の1の時間で完了するはずなのに遅れてしまうことを指摘しています。
パーキンソンのかの有名な第一法則「仕事量は与えられた時間を使い切るまで膨張する」は、現在でも生きております。
では、この運命を甘受するか。
「未来の先読み」を習慣化する。
先手で、運命を打開していきたいと思います。
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