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2011/06/13

小泉元首相 「日本の歩むべき道」

先日、下記の学会に参加させていただき、小泉元首相の「日本の歩むべき道」と題した講演を拝聴する。
東日本大震災後、世界が日本の復興に注目しており、不屈の精神でピンチをチャンスに変えなければならないと熱く語った。
≪第15回 日本医業経営コンサルタント学会東京大会≫
平成23年6月9日(木)10:30~11:30
ホテルイースト21東京
テーマ
未来からの投影~良質の医療を継続的に提供し得る医業経営のために~
—効率と満足へ 医業経営コンサルタントの挑戦
特別講演
「日本の歩むべき道」
小泉純一郎 元内閣総理大臣
1.脱原発について
東日本大震災。
津波が押し寄せてくる様子、車や家が目の前で押し流されていくライブ映像が、世界中に配信された。
福島第一原発事故の状況も毎日世界に向けて報道されている。
今回の原発事故が世界に与える影響は「津波」のライブ映像と同様に、世界の人々の原発に対する認識を大きく変えるだろう。
ドイツはいち早く原発の廃止を決定したが、日本においても新規の原発建設は、政治的に、住民の意識的に、非常に困難になったと思う。
1970年代のオイルショックを経験して、日本は原油依存度(当時は70%)を下げる努力を継続してきた。あれから40年経過した今日、エネルギーにおける原油依存度は40%まで下がった。
現在、原発に30%を依存しているが、今後はこれを下げる努力が始まる。原油依存度も増やさず、原子力依存度を下げるのだから、太陽や風力など自然エネルギーを効率的に利用する技術革新を長期間にわたって実施することになる。
1970年代において、原油依存度を低下させるなど不可能と思われた。「日本は終わる」と多くの専門家・政治家が予想した。しかし日本人は必死で努力を続けた。そして今や日本の省エネ技術は世界でもトップクラスだ。
原子力依存度を下げることは不可能と主張する人もいるが、それは1970年代に原油依存度を下げるなど不可能だと主張した人と同じだ。
最近、石油が暴騰したが、パニックにならなかった。これは石油ショックからまなんだ3つのことを実践したからだ。
①備蓄
②省エネ技術
③代替エネルギーの開発
日本はピンチをチャンスに変えるのが得意であり、これは今でも世界に誇っていい分野だ。
これまで常識だと思っていることにこだわってはいけない。
日本人は危機に際して大胆に変化を受け入れてきた。
明治維新において武士は刀を捨て、着物を背広に変え、戦後は天皇制を変え、国難を乗り越えてきた。
日本人は未来に生き残るために過去の常識を大胆に変える能力を持っている。
(続く)
予定
・長寿国ニッポン
・「明治時代」から学ぶこと
小泉元首相は、歴史をよく学んだからこそ、骨太の講演ができるのだと推察される。
近年まれにみる良い講演でした!
このような機会を頂いて感謝しております。

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プロフィール

名前
木村 岳二(Kimura Gakuji)
年齢
1970年生まれ A型
職業
会計事務所経営
メールアドレス
g-kimura@kkb-jp.com

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