2011/08/22
「優しくなければ他人の長所を見つけることはできない~辞世の句」
3.辞世の句
吉田松陰先生は人の長所を見出し、その長所を伸長させていきました。
なぜ、人の育成ができたのでしょうか。
私は、人に対する慈愛の心があったからだと思います。
山口県萩市の明倫小学校1年生の第三学期での教室。
毎朝、子供たちは、吉田松陰先生の辞世の句を朗唱します。
「親思うこころにまさる親心 きょうの音ずれ 何ときくらん」
(子供が親を慕う心持ちよりも、親が子を愛する親心は、どれほどまさったものであろう。死ねばならぬ私の便りを知って故郷の両親は、どんなに悲しむだろう)
処刑直前のある日、獄中で両親に永久の別れを告げるべく、辞世の句を書き残しました。
享年30歳という早すぎる自分の死の知らせを聞いて、両親がどれだけ悲しむだろうかと想っています。
松陰先生から、慈愛の心と「優しくなければ他人の長所を見つけることはできない」という人の育成の鉄則を学習させて頂きました。
(終わり)
この記事へのコメントを書く