2012/07/16
平安時代からのメッセージ
2012年7月14日(土)、MMPG第127回全大会の翌日、合同会社SHKのメンバーと仙台市若林区にある浪分神社を訪れた。
この小さな神社がある地域には、古来より津波があったことが伝えられている。
時は、平安時代まで遡る。
869(貞観11)年、貞観津波が記録されている。
また、1611(慶長16)年の慶長大津波では多数の死者を出した。
この神社は、ここまで津波が到達したことを伝える意味で「浪分神社」と名付けられた。
平安時代から、小さな神社を建てて津波被害を後世に伝えていた。
この地に来て、「忘却」と「慢心」、歴史に学ぶことの重要性に気付きを得る。
その後、多数の仮設住宅を見ながら、東日本大震災による巨大津波で多くの市民が亡くなった荒浜地区を訪れる。
此処は、夢と希望を胸に移り住んだ住宅街。
かつては、いわゆるニュータウンとして、分譲されていた地域。
小学校やスーパーが近くにあり、とても便利な所。
海が近く、川には魚がおり、田んぼがあり、自然が豊かでとても魅力的だったであろう場所。
今は、雑草しか生えていない。
この場所に来て、「自然への畏怖」と「諸行無常」、人生の有限性を改めて知る。
東京へ向かう帰りの仙台駅で、電車のステッカーに目が留まる。
「がんばろう日本!
がんばろう東北!」
「希望」という言葉と共に仙台を後にした。
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