2012/10/15
後継者への伝言~社長の仕事
後継者への伝言~社長の仕事
中小機構北陸事業承継コーディネーターとして、「事業承継フォーラム2012~地域でつなぐ事業承継~」に参加させて頂きました。
日時及び場所 10月12日(金)・ニッショーホール(東京都港区虎ノ門)
基調講演では、現チロルチョコ社長ご自身の事業承継の体験を拝聴しました。
その講演の中で、松尾社長が、後継者である三代目への伝言として、「社長の仕事」は何であるか。現在60代の社長が、30代のご子息に伝えたいことが3つあると言います。
1.雇用を守ること(企業が存続する礎)
2.企業の成長戦略を考えること(人・モノ・金・情報などの経営資源活用)
3.クリーンモラルの徹底(公私混同の排除)
上記の1と2は、経営の王道です。加えて、企業で大事なことは、公私混同しないことであると松尾氏は強調します。承継期から経理は親族以外の第三者であり、常に経理を明確にしておくことが経営者として重要です。
また、経営数値はガラス張りであり、賞与も業績連動。役員報酬の最高支給限度額は、減価償却費控除前の営業利益30%以内であり、赤字ならばゼロ。
こうしたクリーンモラルの具現化なしでは、社員のモラルアップは出来ません。
松尾氏の講演の真ん中には、日本の無常観が常にあったように感じました。
起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半(おきてはんじょうねていちじょう、てんかとってもにごうはん)。
先代から経営を引き継ぎ、後継者へ何を引き継ぐのか。
会社の壮絶なヒストリーを学び、これからのストーリーを後継者と一緒に描く。
事業承継の本質を学習させていただきました。
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