2013/07/22
攻守両面の中小企業戦略について
はじめに
3年日誌(40-43歳)を継続して書いております。斜め読みしていくと、確かなストーリーがあります。置かれた環境、周囲の人々との交流の中で心の軌跡が書かれています。面白いですね。。。
1.選択と集中(攻め)
中小企業の戦略は、「でんかのヤマグチ」が参考になります。
東京都町田市にあるこの「町の電器屋さん」は、 電話一本で呼ばれたらすぐに伺う商売スタイルを貫いております。社員の名刺には、「でんかのヤマグチはトンデ行きます」と書いてあります。地域では「遠くの親戚より近くのヤマグチ」と呼ばれ、電球を変えたり、TVを録画したりと超徹底しております。主要な顧客層は、家族に容易には頼めない高年齢者です。お客様は、価格よりも便利さや価値を望んでいることがわかります。したがって、ヤマグチの商品の価格が、量販店の倍であっても売れるのです。
お客様を減らす、商圏を狭める、取り扱いメーカーを限定するなど、とにかく対象を絞っています。何に取り組むかではなく、何を捨てるか。捨て去ることが戦略のキーワードです。
2.会計で会社を強くする(守)
これまでにも、法人の黒字割合が3割にも満たないことをお伝えしてきました。
黒字企業の特徴として、翌月内に正確な月次決算によって自社の正確な業績を把握していることが挙げられます。しかしながら、月次決算をしている企業は2割もないと言われています。
多くの経営者は、記帳や決算を面倒くさいと捉えています。義務感が先にきているのでしょう。残念です。
会計は、組織を継続させる原動力であり、将来の利益も生むのです。
43歳の私の意見では納得しないかもしれません。
先達の先輩諸氏の言葉を紹介致します。
「会計がわからなければ真の経営者になれない」(稲盛和夫 「稲盛和夫の実学 経営と会計」より)
「商売に一大緊要なるは、平日の帳合を精密にして、棚卸の期を誤らざるの一事なり」現代語訳(商売で最も大切なことは、日々の記帳を正確にして、定期的に棚卸を行い、損得勘定をつねにしていることである)
(福澤諭吉 「学問のすすめ」第14編より)
いずれも平成の大経営者や一万円札の肖像の方の言葉です。
会計で会計を強くすることが中小企業の生き残る道と確信しております。
《参考》
http://kkb-gaku.seesaa.net/article/127981207.html
(2009年 9月14日 誰のために会計が必要なのか)
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