2015/01/18
新春のご挨拶(2)
時間を味方につける方法~外科手術VS漢方療法
高齢の社長が高額の株式を一切後継者へ渡していない状態であれば、緊急の外科手術を受けなければならない状態となります。会計事務所は、基本的に毎月、お客様に出向き、経営状態を確認しています。財産権の要である株式の保有割合を確認し、後継者がいれば、事業承継対策を早めに打つことができます。その際、暦年贈与がもっとも賢明な対策となります。時間を味方につける贈与を活用していきたいものです。このような漢方療法は時間が必要です。
事業承継対策の適齢期は60~65歳です。毎年、株価の計算をして、例えば、10%の税率を活用する310万円の贈与(贈与税は、110万円の基礎控除で20万円の贈与税となります)はいかがでしょうか。
参考に、後継者の適齢期は35~45歳です。
おわりに
メインバンク×首都圏の会計事務所の提案書をよく吟味すると、決して悪い内容ではなく、むしろタイムリーな良い提案です。ただ、ヘリコプター代は高額であり、時間不足には代償を伴うことが明白です。「タイム イズ マネー」とは良くいったものです。いやむしろ、「タイミング イズ マネー」でしょうか。
せっかく高い時価を築き上げた会社をそんなにコストをかけず事業承継をさせるには、早めの事業承継対策が必要なのです。
なお、お客様は、金融機関の提案と比較し、後出しではあるものの、我々会計事務所の提案を受けて頂きました。
皆様の事業の益々のご発展をご祈念申し上げ、ご挨拶と代えさせて頂きます。
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