2018/02/18
消費税計算に係るインボイス導入は帳簿軽視の号砲? ~ 帳簿軽視の危惧(1)
平成元年導入から現在までの消費税の形
来年、新元号の元年(2019年)10月、延期を重ねた消費税が10%へアップします。平成元年(1989年)4月、竹下内閣が消費税を導入。平成9年(1997年)4月、橋本内閣の時に3%から5%へアップしました。そして、平成26年(2014年)4月に5%から8%へアップしてからもうすぐ4年。いよいよ、消費税が10%となります。平成は消費税導入、単一税率(3⇒5⇒8%)の元号としても記憶に残るでしょう。
消費税制度の歴史的転換点~徴税の視点
今回の消費税制度改正は、10%への税率アップだけではなく、軽減税率(生活品などは8%据え置き)とインボイス方式の導入が見込まれています。実現すれば、私たちの死後、後年の職業会計人が平成から新元号へと変わる節目の年に歴史が変わったと述懐するのではと危惧しております。
今回の軽減税率とインボイスの導入を徴税の観点から眺めると、軽減税率導入は敗北であり、インボイス導入は勝利なのでしょう。軽減税率導入敗北の理由は、税収減少です。一方、インボイス導入勝利の理由は、徴税管理コストが事業主に転嫁されるものの、国税庁の徴税管理は楽になるからです。財務省のホームページによれば、軽減税率とインボイス方式はセットで考えられています。 http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/401.htm
(続)宮本しゅうじ先生にインボイス方式の問題点につき、説明して参りました。
宮本しゅうじ先生のオフィシャルブログ「小規模企業の未来を創る」参照
https://ameblo.jp/shuji-miyamoto/entry-12352969833.html
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