2018/03/25
「ドバイ国際会議 2018」
日本M&A協会国際会議に参加して参りました。
今年の開催地はドバイ。
アラブ首長国連邦(UAE)は7つの首長国で構成されています。
ドバイは、その7つの内の首長国のひとつです。
先ず驚いたのが、原油が枯渇していること。
UAEの首都アブダビから原油を輸入しているのです。
2005年、トルコに行く前にドバイを訪れた際、ホテルがいくつかある都市でした。
閑散とした何もない都市。
ところが、今。眼前に拡がる景色は、大都会。更に驚きました。
驚きの連続。脳内に巻き起こる疑問のリフレイン。どうやって、オイルマネーのない国の急成長の繁栄を説明するか。
ドバイの政治経済は、全て王族が仕切っています(マクトゥームだったかな?)
政治経済の基礎となる土地も全て王族所有。
日本で言えば、明治維新前の徳川家。
経営に例えるならば、同族経営。
民主主義の制度である議会もなし。王族が全て決める。
想像を絶する監視国家であり、秘密警察の配置、監視カメラを駆使しています。
王族の批判者はすべて国外追放。気持ちの良いくらいの独裁政治です。
ドバイ人口の9割が外国人。1割が自国民です。
この少数の自国民を超絶に優遇しています。
高い年収を保障し、税金、学費、医療費はすべて無料。(こりゃ、議会は要らんわな。自国民、文句「言わない」「言えない」「言わせない」の非文句三原則の世界)
一方、外国人や自国以外の会社から高額の税金や手数料を徴収。(無慈悲なくらい徴収!)
世界一高いタワーなど世界中の耳目、関心を集めて、経営資源である人モノ金情報を集中させる。そこから各種ライセンス料を課金しています。余談ながら、同族所有の地価も相当に上昇し、賃貸料も莫大なのでしょう。(オイルから土地マネーへ!)
ドバイの経済政策です。
(写真は、その世界一高いタワー、ブルジュ・ハリファ。最上階の展望を鑑賞する並ばない特別チケットは15,000円。確かに外国人を集めて課金しています!蛇足ながら、物価は日本に比して高いです。宗教上、アルコールはホテルに限られており、そのホテルで飲むビールは日本円で約1,500円!)
ふー。一気に書き上げました。。。
大体、ドバイの概要やビジネスモデルが理解できました。
では急成長をどう説明するか。
独裁だから意思決定が早かったからでしょうか。そうかもしれません。
一方、今の日本政治。野党が国会を空転させています。あの問題で貴重な時間だけが消費されています。さらに蛇足ながら、アメリカの貿易に関する主張に対し、日本の国益を一刻も早く守ってほしい。。。
明治維新から150年。無血とは言え、苦労して得た民主主義の確立から1世紀と半分。
理想を掲げた明治維新の立役者がこの現状を見てどう思うのかなと異国ドバイの地で考えました。
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