2018/11/25
劇団四季の戦略と中小企業経営 2018
過日、四季株式会社の吉田社長の講演を拝聴する機会を得ました。劇団四季は、ミュージカルジャンルの1位であり、2位の宝塚劇団を含めると2団体で3分の2のシェアを占める。言わずと知れたエンターテイメント業界の雄である。
吉田氏は、全員がスマートフォンを使い猛烈な勢いでデジタル化社会が進展する中、リアルな現場で共感や一体感を逆に求める消費者のムードがあることを指摘。
これは、なるほど慧眼に感服。舞台と観客の連帯感こそが演劇の土台であり、原点回帰しているという。
これは我々中小企業経営にもそのまま当てはまる。お客様の見えないところはデジタル化する一方、お客様と接するところは現場での連帯感を高めていくことこそ付加価値が生ずると理解しました。とりわけお客様に接する小売業やサービス業には参考となると思います。
また、長期の取組として、将来の観客つくりとして、小学校6年生(現在110万人)の約半分に対し、「こころの劇場」と題し、演劇を無償で提供しているという。幼少期の体験が将来の需要に繋がることを意図している。
これにも唸ってしまいました。将来の原因、種蒔きも同時にしているという戦略。我々の経営の参考になるのではと思います。
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