2018/12/02
劇団四季と話し方 2018
先週に引き続き、劇団四季の吉田社長から学習したもう一つのことを共有したいと思います。それは劇団四季の「話し方」です。
劇団四季の創業者浅利氏は、舞台での役者の言葉が不明瞭でほとんど聴き取れないことに不満を持っていた。
ある日、小澤征爾氏から「音の明晰さは、音が等間隔で分離されている」と聴き、母音法という発声法を開発する。
母音法とは、母音のみ音声として明瞭に聴こえるという条件のもと、先ずは母音のみ発音し、しかもその母音を等間隔で話すという方法だ。他には言葉を明瞭にするテクニックとして、母音共鳴変化の原則や母音だけを長くする長音の法則がある。
言葉の明晰さをいかに担保するか。音を伝えるプロフェッショナルの真摯さが伝わり、我々も文字を伝える立場として、非常に参考になりました。
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