2020/04/26
楽観主義の戒め 2020
新型コロナウィルスの勢いが止まりません。
公私ともに苦しい日々が続いているものと拝察しております。私も例外ではなく、読書を糧になんとか精神のバランスを保っています。
ジム・コリンズ著「ビジョナリー・カンパニー2~飛翔の法則」第四章の中で、ベトナム戦争で8年もの間、捕虜として生き残ったアメリカのストックデール将軍の言葉が紹介されています。
「私は最後まで生きて帰るという結末に確信を失うことはなかった。」
「敵の拷問に一番耐えられなかったのは『楽観主義者たち』だった。
楽観主義者はクリスマスまでには出られると考える。
そして、クリスマスが終わると復活祭までには出られると考える。
次は感謝祭、次はまたクリスマス。最後には失望が重なって死んでいく。」
この記述に出逢ったとき、今の新型コロナウィルスの状況に対する私の楽観主義を言い当てられたような気がして、思わず、本を離し、茫然となりました。
楽観主義者達とは、すなわち私自身であると指摘されているような感覚に陥ったからです。
実際、私は冬が過ぎ、ゴールデンウイークを迎えるころには、クールビスも始まり、コロナ騒動が終息していると思っていたからです。
そして、事実、現在の状況に失望しています。
持ち前の楽観主義の発揮が失望に変わったのでした。
楽観主義を是としてきた私にとっては、強烈な将軍の言葉でありました。
「計画は悲観的に考え、行動は楽観的に」という言葉を想起すると共に、最後まで諦めないことが肝要と将軍の経験そして言葉から学んだ次第です。
明けない夜はない。
そして、夜明け前が一番暗いといいます。
お客様、職場の仲間、取引先の皆さまを信じて最善を尽くしてまいりたいと思います。
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