2020/09/20
赤めだか 2020
過日、安宅和人氏の「イシューから始めよ~知的生活のシンプルな本質」を再読していると、立川談春氏のエッセー「赤めだか」を紹介していたので、早速読んでみる。
読むと、間違いなく、秀逸のエッセー集であった。
師匠の故立川談志の弟子入りから真打昇進に至るまでの過程が面白い。
落語の世界は、師匠がすべて。
基準は法律でもどんなルールでもない。
師匠も人間だから、判断に整合性もなく感情もあり、矛盾だらけ。
ただ、辞めていく弟子が相当数いるなか、最後までついてきた人間に対しては、愛情をもって接する。
師匠がいるかいないか。
人生の機微はここらへんと感じた次第です。
追伸
師匠の立川談志の活躍していたころの音源を聴いてみましたが、人間の本質を抉り出しております。
「人生は失敗と恥の連続です。そうじゃねーと、俺の人生が全否定される」
談志師匠の言葉に勇気を頂きました。
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