2020/12/20
営業の方向けの会計に係る研修 2021
来年(翌月)の1月、縁あって、入社2年目の営業の方向けの会計に係る基本研修の講師を受託することとなりました。
テキストは、金城短大時代に使用していた田中氏の「経営が見える会計」。
卸売業の営業の方が対象です。
となりますと、お客様は小売業。
お客様に商品を販売し、お客様が消費者に商品を販売する。
小売業であるお客様の立場からは、会計的にはどのように表現されるか?
小売業では、販売を前提とするので、棚卸資産の購入となります。
先ずは、棚卸資産を購入することから商売が始まります。
お金をモノに変える。
人生の法則は、先ずは「出る」方が先です。
出入口。
思い遣り。
現金出納帳。
産まれる時、「おぎゃー」と息を吐いて、死ぬとき、息を引き取って死ぬ。
すべて、出る方が先であり、商売はお金を出すことから始まります。
お金を商品に変え、信用取引であれば、売掛金や受取手形に変わり、そして、お金が戻ってくる。
お客様の立場から考えると、棚卸資産の購入であり、決算月までに売れ残った場合、当然ですが、お金が資産に変わっただけとなります。
この「在庫」をどう考えるか。
当たり前ですが、翌期に販売することとなります。
営業の方が意識しなければならないのは、お客様の決算月でしょう。
経営の意思決定の重要な要素です。
なぜ、決算が必要なのでしょうか。
決算日は自由でありますが、当然、1年、365日です。
自分の会社だけ、100日決算であれば、他の会社と比較できません。
先ず、決算書が必要な先といえば、所轄の税務署。
課税所得のもとであり、税金の計算に必要です。
お金を借りているならば、債権者である金融機関にも提出が必要でしょう。
制度会計を理解する場合、1年、365日の期間計算が必要ということを先ずは理解しましょう。
営業の方が得意先を廻る場合、決算月がいつかを意識する。
個人事業の場合は、暦年、12月で間違いないのですが、法人の場合は、原則、自由です。
ここで、自分たちが販売している商品が在庫になった場合、お客様のキャッシュと利益がどうなるかを理解してほしいのです。
続きは、本番の講義にて説明いたします。
本日はお忙しいところ貴重なお時間を頂きまして誠にありがとうございました。
いろいろな切り口での内容で興味深く聞くことができました。
また機会がありましたらよろしくお願いいたします。