2021/05/23
株価を意識する生活 2021
はじめに ~ 株価を意識する
上場株式を保有する人であれば、保有株式の株価を随時確認していることでしょう。
それでは、上場会社を経営している人はどうでしょう。
現在、日本M&Aセンター様と本格協働しており、承継事業の経営の参考として、ベンチマーク先としてM&A仲介会社で上場している先を勝手に選定しております。
あるベンチマーク先の仲介会社。
上場会社であれば、四半期(3か月)に1回、決算報告を提出しなければなりません。
コロナ禍ということもあり、短期的な業績では測れないこともあろうかと思いますが、赤字が出たと。
そうなると、容赦なく、株価が急落するわけですね。
翻って、株式会社木村事業承継ブレーンは未上場。
当然ですが、株価はありません。
投資家の視線は気にしなくても良いわけです。
金融機関から借り入れしている場合、債権者の視線を気にする必要がありますが、借入金がない場合、その視線も気にしなくてよいわけです。
経営者の意識 ~ 上場しているという仮定で動く
今年の4月から承継事業を本格稼働しましたので、当たり前ですが、コスト先行です。
そんな折、ベンチマーク先の赤字による株価急落を眼前に、しばし黙考した次第です。
木村経営グループの株式会社木村事業承継ブレーンが上場しており、業績により株価が動いている状態であれば、投資家の要望に応えるべく、どのような手を打っているか。
そして、成長速度も異なるだろう。
こういう仮説というか仮定というか、大事だなと今回の株価急落で感じた次第です。
もし、上場していた場合、業績で企業価値が変動する。
株価を意識する生活。
ガバナンス(企業統治)は多い方がいい。
外圧も内圧もあっていい。
国家(法律)、金融機関、投資家、監査役、社員、社会からのガバナンスが多ければ多いほど、会社は健全になっていく。
人間も、好きな奴よりも嫌な奴が周囲にいるほど、成長のスピードが速い。
未上場会社の経営者であっても、ガバナンスが肝要であると思い、乱筆ながら、備忘録として書き留めた次第です。
蛇足ながら、四半期決算の欠点として、短期的(3か月)の業績を追い続けてしまう。
そうなると、大きな手が打てませんから、上場ではなく、未上場のままを選択する方も当然に多いわけです。
おわりに ~ 承継現場からの視点
承継で譲渡する場合、企業価値が現出します。
未上場会社であっても、株価が現れます。
現在の業績と未来への戦略で株価が決まります。
木村経営グループでは「企業価値算定サービス」を提供しております。
相続税評価(静的評価)ではなく、企業時価(動的評価)。
仮に上場した場合の時価。
現在の株価を仮定しながら経営をして参りましょう。
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