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「木村経営ブレーン」グループは、北陸3県の中堅・中小企業、医療介護福祉機関のお客様に 税務会計業務・経営コンサルティングを提供しております。「木村経営ブレーン」グループが 社会のインフラとして必要な存在であり続けるにはどうしたら良いのか。 ブログを通じて日々の思考を綴っております。 私の学暦(学習暦)をご覧ください。

2021/08/29

「これは経費で落ちません!」から見る経理の魅力

はじめに~経理の舞台

青木裕子著「これは経費で落ちません!」(2016年5月刊行)は、経理部勤務のOLが主人公です。

森こさち氏が漫画化し、NHKにてドラマ化された秀作です。

主人公は、経理処理が的確である一方、ルールに則った経理処理を旨としています。好きな言葉は「イーブン」。営業部からの領収書に対しては、経費申請を認めないこともあります。経理の判断で費用とは認めないわけですね。

 

経理のルール

OLの主人公が意識しているルールとは何でしょうか。主人公は、会社(会計では企業と呼称します)の発展成長のために経費になるか否かを判断しています。

その判断基準は、費用収益対応の原則です。

『費用及び収益は、その発生源泉に従って明瞭に分類し、各収益項目とそれに関連する費用項目とを損益計算書に対応表示しなければならない』と企業会計原則に記載されています。

経費すなわち費用とは、売上に貢献するための努力です。決して、営業部の内輪の私的な接待交際費は費用とはなりません。それは、営業部の単なる個人的な支出です。ただし、重要な得意先に対する接待は、将来の売上に貢献することとなるので費用であると主人公は判断するでしょう。

経理部は、領収書という紙を通じて、経営判断をしています。売上に貢献するかどうかの判断をしているのです。また、多くの企業がオーナー企業であり、オーナーの公私混同を防ぐ役割も経理は担っています。

 

おわりに~経営の縁の下の力持ち

企業が損益計算書を用いて期間損益を計算する目的は、「企業の経営成績を明らかにすること」です。経営成績を測定するものが期間損益であり、期間損益は当期に発生する費用と収益の差で計算されます。

経理は、経営者に正しい期間損益計算を提示し、同時に課税庁や金融機関に決算書を提出し、社会に貢献しています。経理は、経営の縁の下の力持ちです。

 

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プロフィール

名前
木村 岳二(Kimura Gakuji)
年齢
1970年生まれ A型
職業
会計事務所経営
メールアドレス
g-kimura@kkb-jp.com

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