2022/02/06
京都大学での想い出 2022
2017年(平成29年)、京都大学で学ぶ機会を得た。
京都大学経営管理大学院・社会人養成講座である京都大学上級経営会計専門家(EMBA)プログラムを履修した。
私は第一期生であり、現在の5期生を含めると100名以上の卒業生を有する。
そして、卒業生が中心となって組成する一般社団法人日本経営会計専門家協会(JIMAP)の理事も拝命しております。
コーチングも含めた管理会計のあらゆるカリキュラムを履修しましたが、京都大学の澤邊教授との邂逅が貴重な財産となりました。
教授の卓越した知性により、表現が難しいような事象も説明できてしまう。
事象の言語化という技術にただただ驚いておりました。
我々受講生のプレゼンテーションの後、教授からの講評を頂きます。
受講生の説明を抽象化し、また、具体化し、縦横無尽にあらゆる角度や視座で検討していく様は、なんと言いましょうか、知性の「ディズニーランド」と表現しても良いほど、一気に余興にまで昇華してしまう。
そして、この知性の余興は、京都大学の静謐としたキャンパスで行われるのですから、贅沢な時間でした。
研究者は、一見大人しい印象ですが、研究とは一種の「知性の格闘技」との印象を受けました。
論文を発表すれば、他の研究者からあらゆる角度や視座から疑義が発せられる。
ボクサーの如く、その見解に回答を繰り出していく様は格闘技そのものだ。
そして、実務家との共同作業で具体事例を研究し、また抽象的な法則なりに昇華していく。
この確定申告の慌ただしい時機、あの静謐とした京都大学で真の研究者との邂逅を懐かしく思い出した次第です。
余談ながら、急逝した七尾市にもご縁のある西村賢太氏に哀悼の意を表します。
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