2022/08/28
値上げの方法論 2022
デフレからの脱却を目指してきた日本。
現在の物価高はデフレ脱却かと思いきや、あるものが欠落しているという。
それは、賃上げ(所得アップ)を伴わない物価高であるということ。
「賃上げ税制」などインセンティブを事業主に与えて頂いていますが、賃上げは、事業主の自助努力が基本です。
社員の給料は、お客様から頂く他はなく、お客様から頂くお金をいかに頂戴するかか。
当然ながら、社員の給与の原資は、お客様から頂くお金でしかない。
「お客様への提案」という外向けの改善には勇気が必要です。
一方、残業規制の中、労働時間をいかに削減するか。
こういう内向けの改善は着手しやすい。
経営者は、お客様よりは遥かに社員に対して言いやすい。
しかしながら、物価高の今こそ、国家の要請する「値上げ」が経営にとって必要だと思います。
そんなとき、辻井啓作氏の「値上げの技術」「17の値上げの口実」が参考になります。
従業員の生活を守るための第一歩が「値上げ」なのですが、辻井氏によれば、1割程度を目標にすればよいという。
単価300円ならば330円。単価5万円ならば、55,000千円。
1割の価値について考える機会を設け、勇気ある一歩を踏み出したいものです。
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