2024/03/10
令和6年能登半島地震
過日、中央大学学員時報編集長の方から、学員時報(2024年4月号526号)の原稿依頼を頂き、書いてみました。
「令和6年能登半島地震を受けて」
中央大学学員会石川支部
幹事長 木村岳二
(学員会小林副会長より支援金を拝受する大友支部長、山本会計幹事)
はじめに~支援金の拝受と学員会への感謝
1月26日、小林治雄副会長が金沢にお越しになり、久野修二会長はじめ役員の方々からの温かいご支援金を拝受いたしました。ご厚情に感謝申し上げます。今回頂きました支援金は配布方法を決めて役立てさせていただきます。そして、4月24日の役員会並びに7月27日の総会にて今回の温かいご支援を報告させていただきます。
1.震災状況
令和6年の元旦16時10分、マグニチュード7.6(暫定値)の地震が能登半島を襲いました。能登から150㎞以上離れた加賀でも震度5強の強烈な揺れを観測。そして、大津波警報の発表が報じられました。
能登半島では、2023年5月にも震度6強を観測するなど、およそ3年にわたって活発な地震活動が続いておりました。 能登半島地震はおよそ150キロの活断層がずれ動いて起きた可能性があると政府の地震調査委員会が評価しました。能登半島の西側では90㎞にわたり海底が4m以上隆起、海底が完全に露出した漁港もあり、漁業は壊滅的な被害を受けています。
2.被災者としての支部会員
事務局にて被災を把握している方は以下の通りです。
輪島市のH会員(昭和60年、文学部卒)が亡くなりました。心よりご冥福をお祈りいたします。七尾市のK常任幹事(昭和47年、経済学部卒)は住居が使用不可能となり、鳳至郡能都町のI常任幹事(昭和60年、文学部卒)は住居や作業所がかなりの損壊があり、二週間程車中泊を余儀なくされるも現在は家の安全が確認され居住しております。また、鹿島郡中能登町のS常任幹事(昭和47年、商学部卒)は住居が被害を被ったとの事でしたが、現在では問題無く住んでおります。
3.支援者としての支部会員
毎年、石川県の総会準備担当を石川県、金沢市、北國銀行が担っております。この三団体がまさに被災地支援の主役となっております。支援者としての筆頭支部会員は、当支部副支部長の石川県副知事の徳田博氏。馳知事が震災時に在京していたことから、震災直後に県庁に入り陣頭指揮をとっています。副支部長の中には、商工会やロータリークラブの要職に就いている方もあり支援に取り組んでおります。建設業を営むE副支部長は、珠洲市での道路啓開作業と復旧作業にあたっています。会員には士業が多いことから、金沢弁護士会や北陸税理士会など公的支援を行っております。
おわりに~復興に向けて
能登半島は、縦に長く多くが海に面しているため能登に向かう道は限られております。今回の地震で大動脈である道路が寸断され被災地が孤立したため、緊急車両、工事車両等が現場に到着するまでに長時間かかり復旧作業が進まない要因となっています。また、能登地区の宿泊施設の多くも被災しているため、復興の工事関係者の宿泊場所が確保できず、日々遠方(金沢等)から数時間かけて現地入りしており、実際の作業時間が短く、復旧の遅れにつながっています。
復旧にはこのように多額の費用と日数がかかり、石川県だけでは力不足であり、全国的な支援が切望されます。義援金を募る活動が始まっており、更なるご支援を御願いしたいと考えております。
夜明け前が一番暗いと信じ、一日も早い復興を心より祈念しております。
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