2014/06/15
「公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会会長の退任挨拶」<256>
「公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会会長の退任挨拶」<256>
(6/15)
6月19日午後4時から、浜松町東京會舘において協会の定時総会が開催される。
本総会をもって、議長代行副会長の二年間と会長三年三か月あわせて議長職五年三か月の任務を終える。
冒頭の会長挨拶は次のとおり。
本日、ここに公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会の定時総会を開催いたしましたところ、ご多用にもかかわらず全国から多数の会員の皆さま方ご出席いただき厚く御礼申しあげます。
また、平素は協会事業にご理解とご協力をいただき心から感謝申しあげます。
当協会が平成2年11月に創立されてから24回目の総会になります。
これまでに当協会を育てていただいた先達に敬意を表す機会でもあります。
また、3年5か月かけて平成24年4月1日付けで公益社団法人に移行してから2回目の定時総会です。
議案は平成25年度の事業報告ならびに決算報告、さらには役員改選期にあたり役員選任に関するご承認をいただく件であります。
現執行部は本総会を持ちまして改選されるわけですが、振り返ってみますと公益社団法人移行後の二年間で大きな変化をもたらしました。
五点ばかり申し上げます。
第一に…
平成25年2月に厚生労働省より当協会に対して「医療分野の雇用の質向上プロジェクト」への協働要請があり、公文書に当協会名および「医業経営コンサルタント」の資格名が明記されました。
「認定登録医業経営コンサルタント」を公的資格と標榜する由縁であります。
現在、各都道府県におきまして「医療勤務環境改善支援センター」の設置がすすめられており、当協会も参画しております。
さらに、「持ち分あり医療法人」から「持ち分なし医療法人」への移行促進相談窓口の設置につきまして要請があり現在準備中であります。
独立した公正な立場から行政の施策に積極的に協力してまいる所存であります。
第二に…
医療関連団体等との連携協調を強化してまいりましたが、対談を日本医師会横倉会長、日本看護協会坂本会長、日本病院会堺会長、全国社会保険労務士会連合会大西会長、継続研修委託団体の代表の方々といたしました。
その過程で、本総会から九団体目として日本看護協会推薦の外部理事就任をいただくこととなり、また、今期から実施される学会のフォーラム化や地区開催の地域研究交流会への参画協力依頼を行ったりしました。
また、平成25年2月にホスピタルプラザビルへの本部事務局移転は連携協調に好影響をもたらしています。
第三に…
少子・高齢社会における医療・介護等を取り巻く環境変化は著しく、日々の研鑽による医業経営コンサルタントの資質の涵養と職務能力の向上は当協会の重要事業の一つです。
学会、地域研究交流会、継続研修、一般公開医業経営実務講座、医業経営管理能力検定などの充実を図っております。
第四に…
当協会は公益社団法人として、高い公益性を求められる一方で、法人税において公益目的事業が非課税になったり、公益法人の寄付者に対する寄付税制の優遇措置などが設けられています。
先週に寄付のお願いをさせていただきましたが、よろしくご協力をお願い申し上げます。
公益性を担保するには、何はさておき「倫理の高揚と綱紀の粛正」が求められます。
「会員倫理基準」、「賛助会員倫理基準」、「認定登録医業経営コンサルタント倫理基準」を遵守していただき、更なる社会的評価の向上につながるようお願いするものです。
第五に…
当協会は本年11月に25年目を迎えます。
組織の公正性、透明性、自浄機能性を維持しながら、社会環境に適応しなければなりません。
また、調査研究の推進と提言活動や積極的な広報に努める必要があります。
むすびになりますが…
昨年、「国際病院学会」に出席して驚いたのは、外国では病院経営者は医師以外の人が就任していることでございます。
日本では医師は医療と経営の両面に責任を持たねばならず、その意味で日本で唯一の医業経営コンサルタントに関する公益社団法人が認定した「認定登録医業経営コンサルタント」が「医の原点を支える」という理念のもとで経営面から支援を果たす役割の重要さを確信してまいりました。
終わりに…
私は本総会をもちまして会長の職を定年にて退任いたしますが、当協会のますますの発展と会員と役員の皆様ならびに関係各位のご健勝とご繁栄を祈念し、会長のあいさつといたします。
ありがとうございました。
写真…紫陽花(6/8、鞍月パーク)
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