2015/02/15
「北陸新幹線が春を連れて、やってくる。」<280>
「北陸新幹線が春を連れて、やってくる。」<280>
(2/15)
3月14日、北陸新幹線の長野・金沢間竣工開業まで、あと27日。
金沢経済同友会の筋からの案内があり11日に試乗しました。
主催は…
独立行政法人 鉄動建設・運輸施設整備支援機構
鉄道建設本部
試乗は…
区間…金沢(10:00)~上越妙高(10:51)、上越妙高(11:15)~金沢(12:06)…片道51分だから金沢東京間148分の3分の1を試乗。
新幹線「かがやき」は従来の鉄道利用に比べ約80分の時間短縮。
6号車自由席に乗車し窓際席に。
乗車率は6割程度。
金沢経済同友会の村浜専務、白塚理事、浅野理事、畠理事、林理事、森理事の他に古賀理事代理の冨田様、今井監事代理の奥様が試乗されていた。
グランクラスやグリーン車の車内見学はなかった。
北陸新幹線の経緯。
上信越・北陸地方を経由して東京と大阪とを結ぶ整備新幹線である。
平成10年の長野オリンピックに間に合わせるため平成9年に高崎~長野まで部分開通し長野新幹線と呼ばれた。
平成元年…高崎~軽井沢間、工事着手。
平成3年…軽井沢~長野間、工事着手。
平成4年…石動~金沢間、工事着手。金沢駅緊急整備事業。
平成9年…高崎~長野間開業。
平成9年…金沢駅緊急整備事業竣工。
平成12年…当時の森喜朗首相は富山までのフル規格建設決定が決まり、すでに平成4年に石動~金沢間の工事着手があったことを受けて金沢まで延伸を主張したが、道路族の野中広務自民党幹事長に「我田引鉄」と非難さる着工期間が富山までに短縮された。
(私はなぜか、そのことを今でも覚えている)
富山~金沢が認可されたのは平成17年だった。
平成17年~21年…福井駅部工事。
平成24年6月…金沢~敦賀間、工事着手。
平成27年3月14日…長野~金沢間、竣工開通。
(計画)
平成32年(東京オリンピック)…福井駅先行開業。(東京~福井2時間52分)
平成34年…敦賀まで開通。
大阪までのルート決定。
北陸新幹線は昭和40年(東海道新幹線開通から一年足らず)に金沢で佐藤内閣の「一日内閣」があり、そのときに富山県代表から要望してから50年、着手から26年かかったことになる。
長野・金沢間の工事では用地取得で5,800名の方が協力。
用地面積は兼六園の28個分に相当する。
試乗したら号車の半分程度しか乗車がなく、ゆったりと窓際に座れた。
金沢~敦賀間の計画はトンネルが40%もあり、たしかにトンネルが多く景色を見る時間は少ない。
速度も260キロを体験。
以前に台湾新幹線は時速300キロだった。
最高時速320キロを誇る東北新幹線は「E5系」だが、北陸新幹線「E7系」で最高速度は260キロを前提にして、代わりにデザイン性や快適性、安全性(地震や積雪対策)を追求している。
例えば高速運転を控えて、すべての座席にコンセントを付けている。
また、新幹線はレール同士を溶接して継ぎ目を無くして騒音が無いから静か。
最長のレールは一本で33キロもある。
また、様々な雪害対策も施されている。
上越妙高駅に降り立ち、近くには私が小学5年まで過ごした二本木もあり想いを馳せた。
3月14日の金沢駅では、金沢市出身の中田ヤスタカ氏制作の新幹線発車音が流れ、また出入口は兼六園(東口)・金沢港口(西口)に名称変更される。
コンコースには伝統工芸品がちりばめられ、観光情報センターもリニューアル。
さらに、14日には終日、記念品配布、伝統芸能実演、おもてなし大茶会が開かれる。
北陸新幹線開業で石川県にもたらされる経済波及効果は年間124億円と予測されている。
キャッチフレーズ
「いしかわ百万石物語」(石川県)
「新しい金沢、はじまる」(金沢市)
「ちょっと、金沢まで」(金沢市)
「行きたかった、あの日本へ。」(JR東日本)
写真…2/13野々市で。
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