2015/09/05
「おわら風の盆」<300>
9月2日に「越中八尾風の盆」に行って来ました。
平野豊先生のお世話で清水武信先生ご夫妻(狭山市)、山岸貞司先生、高雅美先生(山口市)とともに観賞させていただいた。
途中、砺波市の厳照寺の門杉、栴谷神社(せんだんじんじゃ)の綽如杉(しゃくにょすぎ)、いづれも樹齢450年以上の巨木を訪ねた。
昼食に庄川の「川金」で温泉に入り、旬の鮎料理を堪能した。
八尾に入ったときには前夜の豪雨はなく、皆で「嵐を呼ぶ男」と雑談していたが、私も内心ホッとした。
褒章・叙勲祝賀会で寒波や台風に見舞われたのが発端だ。
人口8千人の八尾町に観客が3日間で30万人集まるという。
19時から21時まで、おわら演舞場で5支部の競演を観賞。
幽玄な胡弓の音色とおわら節に合わせたきびきびした男踊りと華麗な女踊りは圧巻だった。
民謡「越中おわら」は三百年の歴史をもち、叙情豊かで気品高く、綿々としてつきぬ哀調の中に優雅さを失わぬ詩的な唄と踊りだ。
9月1日~3日は二百十日の厄日に、豊穣を祈る「風の盆」として継承されている行事だ。
「おわら」の語源は諸説あり、「おわらひ」という語を差し挟んで唄ったのが「おわら」に変わったという「お笑い節説」と豊年を祈り藁の束が大きくなるようにとの思いから「大藁」が転じて「おわら」になったとの「大藁説」などがあるそうな。
おわらの歴史は古く元禄の頃といわれている。
「越中おわら」 唄の詞
越中で立山、加賀では白山、駿河の富士山、三国一だよ
八尾よいとこ、おわらの本場、二百十日を、オワラ、出て踊る
唄の街だよ、八尾の町は、唄で糸とる、オワラ桑もつむ
三千世界の松の木ア-、枯れても、あんたと添わなきゃ、娑婆へ出た甲斐ががない
竹になりたや、茶の湯座敷の、ひしゃくの柄の竹に、いとし殿御に持たせて、汲まれて、一口、オワラ、呑まれたや
春風吹こうが、秋風吹こうが、おわらの恋風、身についてならない
写真…おわらガイド
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