2016/02/15
「命は何時も生きようとしてる」<316>
日本経済新聞の「私の履歴書」を毎日楽しみにして読んでいる。
1月は小椋佳(作詞・作曲家、72歳)が登場。
最終回の1月31日は「生有るうちは生きよう」と題した回顧だった。
愛犬を連れたご自身の写真には「普段は死に装束と称する白い作務衣姿で過ごしている」とある。
近々レコード化が予定されている未発表の歌の歌詞が掲載されていたのでご紹介します。
「命は何時も生きようとしてる」
生きていれば
誰にだって闇に包まれたり
不運と言う重い岩に圧(の)し掛かられたり
そんな時も
どんな時も
命というものは
人の意思の どうかを問わず生きようとしてる…
深い嘆き 抱く時も
命というものは
翳(かざ)す炎 絶やすことなく 生きようとしてる
予兆も無しに 訪れ来る 揺蕩(たゆ)とう運命に
ただ 幸運 幸福
約束はされない
けど 聴きましょう
命の声 心の奥底で
今 生きましょうと
生きてみましょうと 響く歌声
出来れば より善く
より美しくと
より美しくと
生前葬をすませた作詞家の死生感は奥深い。
両親からいただいた命を大切にしたいものである。
写真…シクラメン(自宅)
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