2016/03/15
「碁苦楽会に初めて参加して」<319>
囲碁は年齢・性別・国籍・職業・肩書(身分)を問わないのが魅力である。
対局を通しての出会いが「一期一会」で、和が広がる。
3月6日~7日に芦原温泉「灰屋」で開催された第13回「碁苦楽会」に初参加する。
碁苦楽会は2011年5月に発足した、初代会長の兵頭俊一氏(兵庫県)が主宰する囲碁の会。
兵頭先生との出会いは平成26年11月に中国蘇州市で開催された第4回日韓中姉妹都市親善囲碁交流会だ。
兵頭先生はその交流会に初参加した大阪府池田市チームの副団長で参加されていた。
3都市の強豪を相手に三勝したアマ六段である。
その後、平成27年9月に山代温泉「ゆのくに天祥」で開催された日本棋院中部総本部主催の「囲碁ゼミナール2015」でお会いした。
その会場で兵頭先生から碁苦楽会の北陸で適当な旅館がないか尋ねられたので、私なりに申しあげたのがきっかけである。
先生はその候補の中から灰屋を選ばれ行き届いた準備を進められてきた。
碁苦楽会には中部総本部「囲碁ゼミナール」の指導に来られていた牛栄子初段のお母さんの実母である中国囲碁協会の牛力力(ニューリーリー)五段が今回、招聘されていたのも縁である。
牛力力棋士は碁の神様の呉清源先生の秘書をしていた。
私も牛先生に4子で指導を受けた。
柔和さを常に失わない素晴らしい方で、多くの人がハンディをもらって指導を受けたが誰も勝てなかった。
牛力力棋士の妹さんで中国囲碁協会の牛仙仙(ニューシェンシェン)三段は日本棋院九段のマイケル・レドモンドさんの奥様である。
トーナメント式の対局の後、兵頭先生の勉強会もとても参考になった。
中国での姉妹都市交流会でお会いした税理士の山本先生(大阪)や初めて税理士の井筒先生(大阪)にもお会いできた。
参加者は皆、お元気で溌剌とされていたのが印象的だった。
息抜きに有志で勝山市の恐竜博物館に行き、6700万年前の恐竜の化石や展示物を観て太古の世界に思いを馳せた。
このところ、囲碁の話題が目白押しである。
8日は、井山裕太六冠が囲碁界初の全七冠制覇をかけた十段戦五番勝負が始まり井山六冠が勝利し、夢が現実になりつつある。
また、8日の夕方から囲碁サロン・シトラスのお祝い会に出かける。
石川県野々市市出身でNHKの司会をされた押田華奈さんが3月28日から石川県河北郡津幡町で「会員制囲碁サロンcitrus」を開店される。
押田華奈さんには数年前に東京赤坂の「囲碁サロンRanca」でお会いしたのが初めての出会いである。
ご活躍を期待しております。
9日には、Googleの人工知能「Alpha GO」が1億1千万円(100万ドル)をかけて韓国の棋士・李セドル九段との五番勝負を挑み、初戦がソウルで戦われた。
持ち時間はそれぞれ2時間で、時間を使い切ると秒読み1分3回。
コミは7目半。
結果は「AlphaGo」の中押し勝ちだった。
チェス・将棋に続き一番難しいとされる囲碁の世界でも人工知能がトップ棋士を負かす時代になった。
碁苦楽会は会員による「謡い」、「ギター演奏」、「マジックショー」もあり楽しいひとときだった。
大川栄策の「碁の歌」があるのを初めて知った。
碁苦楽会は、7月には第一回「ジャパン碁コングレス」、第4回「大阪碁キャンプ」、「アメリカ囲碁と観光の旅2016」を開催するとのこと。
会のますますのご発展と会員の方々のさらなる棋力アップを祈念しております。
写真…鞍月セントラルパーク(3/1)
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