2016/03/25
「ハワイM&A国際会議」<320>
17日~23日の間、ホノルル(ヒルトン・ハワイアン・ビレッジワイキキビーチリゾート)に日本各地から235事務所、350名がM&Aの研修に集まった。
日本M&A協会には661名の会計人等が加入している。
2015年2月現在の11か月間受託件数は244件、成約件数は65件の実績を挙げている。
日本の中堅中小企業で後継者不在企業は66%(3分の2)もある。
M&Aは事業承継型(社長40歳が譲渡先を決める事例もある)、業界再編型(事前に業界動向を掴むため)があり、
最近では成長戦略型(年商30億円を50億円にするため大手グループ入りの事例)も現れてきている。
次世代型会計事務所には、戦略的事業承継コンサルティングの早期習得が必須である。
「企業の経営・成長」と「企業・事業の承継」には緻密な戦略が必要。
「10年後の会計事務所業界」をテーマにパネルディスカッションがあった。
〇これまでは
高度経済成長時代…記帳代行・税務
バブル時代…相続対策・業種別指導
低成長時代…経営問題
〇これからは
「第四次産業革命」の到来
モノのインターネット⇒万物のインターネット
時代は変われど、企業経営の四大目標の成長性・収益性・社会性・安定性は変わらない。
会計はクラウドIT化の波。
税務はマイナンバー制度の取り込みが新たな課題。。
ハワイは2016年に真珠湾攻撃75周年、日系移民150年を迎えた。
ホノルル空港の税関では、両手の指紋と写真を二回(セルフチェックと検閲)もチェックする厳重体制だった。
テロへの警戒体制は昔と様変わりである。
M&A会議も2015年11のパリ同時多発テロが起きパリからハワイに変更された。
その首謀者とされるベルギー人が旅行中の22日朝にベルギーで同時多発テロを起こした。
EUへの渡航は躊躇され影響は深刻である。
ハワイではアルコールは21歳から、飲食店では午前11時までは禁止、追加は飲み終えてからでないと注文できないなど、昔のハワイとルールも違っていた。
観光ではディナークルーズとゴルフを楽しんだ。
ゴルフはオアフ島の「タートルベイ・アーノルドパーマーコース」で分林保弘日本M&Aセンター会長(日本M&Aセンター創業者で私と同年代)や山田晃久サービサー総合事務所社長(横浜の司法書士の先生、日本で初めて債権回収管理のサービサー業務会社の上場を果たした)とラウンドさせていただく。
マウイ島は「カアナパリゴルフクラブ・カイコース」。
タートルベイの7番ホール(ハンディキャップ5の337ヤードパー4・レギュラーティー)ではサプライズのバーディーを拾う。
二ラウンドともスルーで疲れたが、私としてはまあまあの出来だった。
海外研修は業界の精鋭と交流して、業界動向を掴み将来戦略を語ってマインドを高めるのが最大のメリットである。
分林会長はIR(インベスター・リレーションズ=投資家へのPR)活動で欧米に頻繁に出向いている。
山田先生からは遺言公正証書の付言(財産分与以外の相続人へのメッセージ)や任意後見人制度(元気なうちに後見人を指名しておけば認痴症になっても代理人が居るので給与が受けられる場合も)などを教えていただいた。
囲碁対局も静岡の飯田昭夫先生(アイクス税理士法人)、川崎の小川湧三先生(税理士法人LRパートナーズ) 、東京の下川芳史先生と深夜まで指していただいた。
有意義な海外研修でした。
感謝。
写真…「ハイアット・リージェンシー・マウイ・リゾート&スパ」にて(3/21)
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