2016/09/15
「2020石川文化プログラムにむけて」<337>
7日、標題による金沢経済同友会のシンポジウムが開催され参加した。
8月5日~21日の17日間はブラジル・リオデジャネイロ第31回オリンピック競技大会、9月7日~18日の12日間はパラリンピックが開催された。
水泳、体操、レスリング、柔道、卓球は大活躍。
バドミントン・女子ダブルスで高松コンビが金メダルをとった時は感動した。
日本が獲得したメダル数は史上最高の41個だった。
意外と知られていないのが「オリンピックの文化プログラム」だ。
「オリンピック憲章」には、五輪の期間中に複数の文化プログラムを計画しなければならないと開催国に実施が義務付けられている。
前々回のロンドン大会(2012年)では1千か所以上で約18万件の事業が行われている。
東京五輪にむけては20万件を目標にしている。
パネル討論では、2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、文化イベントを金沢で開催するよう求める声が上がり、文化立県を掲げる石川に芸術や文化支援の組織「アーツカウンシル」を設立するよう求めるアジェンダ(行動計画)を採択した。
時あたかも、東京五輪までに「東京国立近代美術館工芸館」の本館を金沢に移転することが決まっている。
工芸館が入る施設は、兼六園周辺文化の森にある旧陸軍の第九師団司令部庁舎や偕行社の外側部分を移築し活用する計画である。
東京の現工芸館にある3,682点のうち、美術工芸作品を中心に半数以上を移すとしている。
石川県は人間国宝9人(東京、京都に次ぐ)を擁し、日展入選者数(100万人当り)が69人と日本一である。
2018年には金沢市で日中韓の都市交流事業「東アジア文化都市・金沢」や2020年には「国際工芸サミット・石川」の開催が予定されている。
石川の取り込みが文化プログラムの教科書になり、金沢から新しい風が起きることが期待される。
写真…砂漠に咲く薔薇「アデニウム」(9/2・かなざわ石亭)
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