2016/10/05
「死後をみつめて今を生きる」<339>
9月29日~30日に「第20回日本医業経営コンサルタント学会長野大会」が開催された。
学会テーマは「近未来への架け橋~健康長寿世界一への挑戦」。
特別講演は「死後をみつめて今を生きる」と題して、善光寺上人第121世鷹司誓玉台下と善光寺白蓮坊住職 若麻績敏隆様からご講演いただいた。
・仏教では地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人間、天の六道の世界に聖者の境界である仏、菩薩、声聞、縁覚を加えたものを十界という。
・十界はどんな人の心の中にもすべて存在するといわれている。
・人は皆、平和を望むものだと言われるが、実は、人は争いや戦いを好むもの。
・国家という強大なエゴが働くと、自国の人の命と他国の人の命の尊さには違いがあるという論理が平然とまかり通るようになる。
・私たちは、迷いの世界である六道の輪廻を繰り返している存在で、六道から脱却することこそが仏教の目的である。
・地獄の心に心全体が乗っ取られぬよう、傲らず自省する意志の強さを持ちたいものです。
・人間以外の生物はそれを自然にバランスさせて生存しています。ところが知恵の果実を食べた人間のみは、自らの意識を介在させてバランスを保たざるを得なくなった。
・宗教もまた巨大なエゴの魂と化し、紛争の種となったのは残念なことだ。
・今を生きるのに真に大切なことは、他者に対する共感力、慈悲や愛の力だと考える。
これこそが強大なエゴに坑してこの地球上で私たちが共に生きていくための唯一の原理である。
29日の懇親会の後に、ひさしぶりにお会いした日本病院会の堺幸雄会長と遅くまで歓談し有意義だった。
30日早朝6時の信州善光寺の「お朝事」に参加した。
「お戒壇巡り」も体験した。
お戒壇の一寸先も見えない暗闇の中を手探りで進み、やがて御本尊様の真下に懸かる「極楽のお錠前」に触れて出てきたとき光のありがたさと目の見える尊さを覚える「行」である。
善光寺は一光三尊阿弥陀如来様を御本尊として、創建以来、約1400年の長きに亘り、阿弥陀如来様との結縁の拠り所として深く広く信仰され年間600万人の人がお参りしている。
夕方に再度、散歩がてら、門前にある蕎麦店や銘木工芸品店、七味唐辛子店(300年老舗)を訪ねた。
金沢から長野までは、北陸新幹線で1時間5分と間近なところとなった。
NHK大河ドラマ「真田丸」の影響で観光客がずいぶん増加したそうである。
10月1日に学会長野大会の実行委員会と「メビウスの会」の合同コンペを実施した。
学会長の田中幹夫先生と大会実行委員長の小山宏幸先生にはたいへんお世話になりました。
写真…長野カントリークラブのスタートホールにあった林檎の木、もいで食べても良い。(10/1)
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