2017/02/25
「確定申告、5つのポイントと一般的なケース」<353>
今は確定申告シーズン真っ只中。
今回からの変更点や意外に知られていない注意点を確認してください。
1、変更点
(1)、債券と株式の損益が通算可能に。
2016年分から国内外の国債や外貨MMFといった公社債などと、上場株式や公募株式投信などの損益が通算できるようになった。
15年分までは上場株式の譲渡益だけ2割課税されていた。
「源泉徴収ありの特定口座」1社ですべての取引をしていれば自動的に通算できる。
(2)、相続した空き家の譲渡益が3,000万円まで控除可能に。
(3)、3世代同居のリフォーム費用が控除可能に。
(4)、マイナンバーの記載が必要に。
2、忘れがちな控除や節税策は?
(1)、大学生の子供の分を支払った年金の社会保険料控除。
(2)、5年超所有の自宅の譲渡損は一定条件で給与と通算可能。
(3)、外貨預金の損と公的年金などは通算可能。
(4)、夫が死亡した妻の寡婦控除。
(5)、災害の被害額の雑損控除。
3、過去の申告ミスは回復できる。
(1)、控除忘れや通算は5年間さかのぼって修正可能。
(2)、損失の繰り越しは申告が中断すると回復不能。
4、副業の所得20万円超は申告が必要。
5、申告による思わぬデメリットは?
(1)、配偶者控除の適用除外や国民年金保険料の増額も。
(2)、ふるさと納税の「ワンストップ納税」が医療費や住宅ローンの控除を受けると無効に。
確定申告に必要な情報を集めて正確な確定申告をいたしましょう。
写真…2/2・東京都千代田区三番町・駐日ローマ法王庁大使館付近にて。
この記事へのコメントを書く