2017/11/15
「ゼロの激震<379>
日進月歩の囲碁AI(人工知能)の世界から、また驚くべきニュースがやってきた。
週刊「碁」(11/13)の見出しには、「ゼロの激震」、「学習3日でプロ級に」、「AI自身が創造!」とある。
ディープマインド社が「人間の知識なしで碁を修得する」という論文を発表したのだ。
独学で囲碁を覚えたAIの名前は「アルファ碁ゼロ」。
これまでのAIは人間の棋譜を学習した後に自分自身と対局して棋力を向上させ、昨年3月以降、世界トッププロ棋士と対戦し勝利した。
しかし、最新のAI「ゼロ」はルールしか教えられず、自己対戦のみで上達した後に、これまでのAIと対戦し勝利したのだ。
自己対戦といっても3日間で490万局を打ったというから異次元だ。
囲碁界が驚いたのはもちろん、科学の世界にとっても大きなブレイクスルーになった。
このことは、人間が年月をかけて囲碁を究めてきた道は、また人間の凄さを立証したともいえる。
ディープマインド社は、今や囲碁の開発より、人類の課題であるエネルギーや医療などに応用する技術を開発しているとのこと。
これまでは人間がAIを開発して来たが、これからはAI同志で人間の知能を超えて進化するAIの自律時代に入った。
AI知能が平和に利用されるよう願っている。
写真…ポットマム(11/2・金沢駅兼六園口)
この記事へのコメントを書く