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2018/01/15

「”ビットコイン”ってなあ~に」<385>

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このごろ、経済誌を見ていると、ビットコインという活字が目につく。

 

「インターネット上の現金」とか「仮想通貨」などと言われているが、通貨は中央銀行が発行するものとしか考えていない私の頭が追いつかない。

 

その本質と実態を探って見ると。

 

 

〇、ビットコインは金融商品で、2017年のはじめには1ビットコイン(BTC)は12万円だったが、1月7日には200万円となり実に1年足らずで17倍という上昇である。

 

〇、08年10月に正体不明のプログラマーにより発明され、3か月後にはビットコインのネットワークが稼動し始めている。

 

当時1万円を投資していれば9年間で2,000億円になっている計算だ。

 

〇、現金は支払いに使う時に当事者間で合意すれば、その場で取引が完了する。

ビットコインもスマホをかざすという手間で同じことが出来る。

ビットコインは「ウォレット」 と呼ばれる財布アプリで管理される。

 

〇、ビットコインは中央で管理する組織はない。

いわば、「勘定元帳」が数珠つなぎになったネットワークだ。

ビットコインを送金すると、その履歴は、およそ10分おきに「ブロック」 の中にしまわれる。

ブロックは勘定元帳の1ページで、それが前のページとつなってゆく仕組みで「ブロックチェーン」と呼ばれる。

 

〇、ビットコインのネットワークを維持する「マイナー採掘者)」がブロックチェーンを守っている。

マイナーはお互いの作業を監視し不正は不可能。

 

〇、ビットコインは仮想通貨取引所から買う方法が一般的で簡単。

大手では「ビットフライヤー」、「ザイフ」、「ビットバンク」がある。

 

取引に参加しているのは個人が中心で全世界で2,000万人前後と言われる。

 

17年12月にはシカゴ取引所でビットコイン先物が上場し、ヘッジファンドなどの証券市場資金が流入すると見込まれる。

 

〇、ビットコインは市場は24時間開いている。

株式市場は平日の9時~15時だから深夜でも取引が可能。

 

〇、ビットコインは買い物や飲食に使える。

「ビックカメラ」、「コジマ」、「メガネスーパー」など支払い可能な店が増えていて年内には20万店にもなる。

 

〇、ビットコインには配当や金利がない。

 

その代わりに、通貨価値の下落を抑えるアルゴリズムが内臓されている。

それが210万BTCという発行上限だ。

1ブロックあたり12.5BTCにまで当初より減少している。

 

 

〇、ウォレット作成時にパスワードを設定するが、それを忘れたり盗まれたりしないようにしなければならない。

 

〇、我々が使っている通貨(明治4年~)は、せいぜい150年にも満たない。

日本は際限なく円を発行し、今や1,000兆円を超える借金を抱えでいる。

財政破綻が起こればハイパーインフレにより日常生活が破壊される。

その際、ビットコインがセーフガードの役割を果たすことができる。

 

〇、ベンチャー企業の資金調達に仮想通貨技術が使われると資金調達の幅が広がるが、詐欺に対する投資家保護の仕組みが必要だ。

 

〇、メガバンクもMUFGコインやJコインなどのデジタル通貨の実用化を目指している。

中国ではモバイル決済サービスが急速に普及している。

 

仮想通貨は無国籍だから自国通貨のシェアが低下し金融政策の効果が限られる事態を招く恐れがある。

 

 

ビットコインは新しい仮想通貨に分裂しており、ビットコインが失敗するか成功するかは数年後の価格が示すとの見方がある。

 

明治4年に円の新貨条例が制定されてから150年、通貨にも維新が始まった。

 

 

写真…プリムラ(1/11金沢駅)

 

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名前
木村 光雄
資格
税理士
認定登録医業経営コンサルタント
情報化認定コンサルタント
趣味
囲碁とゴルフ
座右の銘
「この道より我を生かす道なし、この道を歩く」

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