2018/02/05
「平昌(ピョンチャン)オリンピックを控えた日韓の危機管理」<387>
2月2日に京王プラザホテル新宿で「第23回・日韓友好税理士連盟定期総会」が開催された。
相談役として出席する。
冒頭に、一年間のご逝去会員へ黙祷を捧げる。
1月8日にお亡くなりになられた当連盟の創設者である関本和幸先生(享年87歳)には衷心よりご冥福をお祈りします。
先生にはご生前にたいへんお世話になりました。
増田惠一会長より関本名誉会長との当連盟創設時の経緯にふれた挨拶があった。
全議案が承認された後、日本大学危機管理学部の金惠京(キム・ヘギョン)准教授より下記演題の記念講演があった。
「平昌(ピョンチャン)オリンピックを控えた日韓の危機管理」
〇、何がテロの標的になるのか?…歴史的な建物、オリンピック。
〇、北朝鮮によるソウル・オリンピック妨害のためのテロ…1983年ラングーン事件、1987年大韓航空機爆破事件。
〇、平昌オリンピックを控えた文在寅(ムン・ジェイン)政権の思惑…オリンピックでのテロを回避、太陽政策の明確な成果。
〇、太陽政策は現実的な手段となり得るのか?…長年の北朝鮮の要求内容、アメリカとの圧倒的な戦力差、北朝鮮は友好国・同盟国が不在。
〇、日米の圧力一辺倒な政策は現実的か?…日米のリーダーの強硬な発言、大量の難民(100万人ほどか)を受け入れられない日本。
〇、いかにして平和を継続させられるのか?…太陽政策を掲げる文在寅(ムン・ジェイン)政権の活用、北朝鮮の真意を掴む。
講演で分かったこと。
・北朝鮮の真意。
1、アメリカとの不可侵条約。
2、韓国との平和条約。
3、エネルギーと食料の支援。
・ロシアと中国は北朝鮮をアメリカとのクッションにしたいのが本音。
・戦争のきっかけは他国からの圧力。日本もそうだった。
・1960~70代に楽園の地と偽られ日本から北朝鮮に渡った日本人妻は2,000人いる。その子孫は北朝鮮に相当居ると思われる。
・日本政府は移民申請を年に100人ぐらいしか受け入れていない。
・金准教授の結論…対話路線がベター。
懇親会で故・関本和幸先生への献杯を併せて、乾杯の音頭をとらせていただく。
二次会では増田会長と宋さんのスナックへ。
写真…京王プラザホテル新宿の「ひなまつり」展示物(2/2)。
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