2018/03/25
「4年目の北陸新幹線」<392>
北陸新幹線は3月14日、金沢開業から3周年を迎えた。
JRによると、開業3年目の利用者数は約830万人で2年目並みだった。
想定を上回る利用者数で、4年目も首都圏・信州・仙台などの交流拡大が期待されている。
敦賀までの延伸ルートは2023年春開業と5年先に迫った。
しかし、敦賀から福井・小浜を通って京都府南部の新駅を経て新大阪に至る全線開業は2046年と約30年先の話。
大阪商工会議所での記者会見で「70代以上の役員は、そのころには誰もいてない」と。
敦賀以西の大阪延伸はスタートラインに立ったばかりだ。
現時点では北海道新幹線の札幌延伸が完了する42年度末までは財源は厳しい。
敦賀以西の建設費は2兆1千億円だそうだ。
最高速度500キロで疾走するリニア中央新幹線は2027年に40分で結ぶ品川~名古屋間が開業し、45年には67分で結ぶ大阪まで延びる予定だ。
リニア中央新幹線開業まで、あと10年だから北陸新幹線全線開業より20年早い。
こちらの方が現実的だ。
金沢から東京に行くのに3年前は航空便が多かったが、バスやモノレールなどの乗り換えが無い新幹線の利用が多くなり航空便は4割減だとか。
時間も航空便利用で金沢駅~小松空港~東京駅は約4時間、北陸新幹線なら「かがやき」で2時間30分、「はくたか」で3時間~3時間30分(停車駅数により違う)。
北陸新幹線の金沢~東京の自由席料金は往復で、27,200円。
航空便の小松~羽田の21日前早割で計算した場合は往復26,780円、それに乗り換えのバスやモノレール料金を入れると北陸幹線の方がお得だ。
しかし航空便は75日前早割や格安券で片道7,540円のもあるから時間を気にしないなら航空便の方が安くできる。
北陸新幹線は好調なのだから料金をもっと下げて利用しやすくしてもらいたいものだ。
写真…展望ロビーコンサート(3/11、能美市合同女性合唱団)
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