2018/08/25
「接遇でモテ医院になる!」<407>
8月6日に電話をいただいた声の主は、今から23年前に木村経営ブレーンに入社し10年間ほど在籍し独立した中村清美さんからだった。
「この度、本を出版しました。お送りしますから本の“はじめに“を見てください」と。
本の名は、文芸社から出版された「奥様必見!ブランデイングのススメ、接遇でモテ医院になる!」だ。
「帯」には、
患者様、職員のみなさん、家族、そして自分自身がもっと幸せに。奥様という立場でしかできない「医院ビジネス切り盛り」の本。
「クリニック経営の鍵を握るのは奥様です!」。
「ES(従業員満足)、CS(顧客満足)、ブランデイング(共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく。企業と組織のマーケティング戦略の一つ。ブランドとして認知されていないものをブランドに育て上げる)、リーダーシップ(組織を率いる能力)、アンガーマネジメント(怒りの感情をコントロールする方法)、アサーティブ(自分の気持ちや考えを真っ直ぐに表現する方法)」
「自分のタイプを知って、バランスのよい関係づくりを。ガッチ(攻撃的なタイプ)、ウッチ(受身的なタイプ)、ネッチ(作為的なタイプ)」
「はじめに」の抜粋。
・今から23年前のある日、当時勤めていた会社の社長(注、私のこと)がこんなことを言い出しました。
「経営者の悩みは、人・もの・金と言うだろう?
絶対にだれもが人のことでは悩んでいるはずだから、接遇についてのコンサルティングをやるといいんだよな。
だれか、そういうことをやってくれる人はいないかなぁ…」
その会社は、会計事務所が母体のコンサルティング会社で、私はそこで社長秘書をしていました。
社長は、その頃としては女性の生き方に非常に理解のある方で、私は「二か月後に結婚をします」という時期に入社を希望したのですが、快く採用してくださいました。
・入社からしばらく経ち、ちょうど長女をみごもっていたときに、社長は接遇について話し始め…最後に「あなたがやりなさい」と。
・とくに違和感なく、「はい、わかりました」と返事しました。
さらに社長は、「接遇は医療分野で」と。
そんないきさつで私の接遇トレーナー人生はスタートしたのでした。
・入社した平成7年という年は、厚生省(当時)が厚生白書で、「医業はサービス業」であると初めて明言した年でした。
・その後、二人目の子供が生まれ生活環境が変化して勤務と家庭の両立が課題となり、社長と話し合った結果、「あなたしかできない仕事だから、今お付き合いのあるクライアントのために続けなさい」と自然な流れで起業するに至ったのでした。
今は年間300以上の依頼があり充実した活躍をされている。
中村さんの長女・水月さんは陸上選手で全日本インカレで三冠(100m、200m、4×100mR)を獲得し、今は2020年のオリンピックを目指しているアスリートだ。
木村経営ブレーンは昭和50年に開業してから平成17年までの31年間に入社した方は96名、退社した方は72名だった。
私は入社した人を会社で自己実現させようとサテライト方式(組織内独立)を考えて取り組んでいたが、そんな理想は現実に難しく、その後、「入り口と出口を開けておき、ひたすら人材育成に努め自利利他に徹する。」ことに転換した。
縁あって出会ったスタッフはそれぞれの人生を歩んでいる。
中村さんをはじめ皆さんのご多幸を祈っております。
写真…中村清美さんのご著書。
この記事へのコメントを書く