2018/09/05
「第7回:小川修の”アート5・7・5”展」<408>
8月14日に標記の作品展を見に行く。
14日~19日に広坂の石川国際交流サロンで開催された。
毎年開催されており、私はこれまで何回か訪れている。
自作の俳句とデザイン化した新しいビジュアルアートのコラボレーション作品で、見事なものだ。
俳句は世界一短い文学で、その短い十七文字とアートのコラボレーションを独自にチャレンジされている。。
小川修さんは今77歳で、80歳まで個展を続けられるとのこと。
創作熱はますます盛んで、最近では金沢茶屋の「ふぐ会席」や「うなぎ会席」のデザインを制作されている。
数年前、私の叙勲受章にちなんだ作品は自宅に掲げさせていただいている。
小川修さんは妻のお兄さんだ。
「親戚に 春の叙勲者 雛すみれ」
この度の個展で発表された作品の俳句を少しご紹介させていただきます。
「三つ指で吾を迎えし雨蛙」
「雨蛙あの世とこの世ふっと飛び」
「白内障告げられし日や梅雨茫茫」
「花いかだ友禅流しの女川」
「昼寝覚め掛軸のなか泳ぐ鯉」
「口尖る秋刀魚はきっと一本気」
「千年も耐えて生きたる海鼠かな」
「真っ直ぐに生きて焼かれし秋刀魚かな」
「逝きし人産まれる人あり木の芽時」
「明日なき蝉哭き止まず戦止み」
「世を拗ねて秋刀魚の腹の苦み食む」
身近なネタを豊かな感性で俳句にし、そこにアートをコラボするデザイン感覚に感動する。
写真…個展の入り口に展示された作品。
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