2018/11/15
「第18回・碁苦楽会で熊野那智黒碁石まつりへ」<415>
9日~12日、3泊4日で熊野、那智勝浦方面の囲碁交流会に参加。
碁苦楽会は2016年の芦原温泉と上諏訪に続いて2年ぶり3回目となる。
碁苦楽会は兵頭俊一氏(兵庫県)が会長をつとめる囲碁愛好家の集まりで、今回は全国から41名が参加。
2日目の10日は「第6回熊野那智黒碁石まつり」の団体戦に参加。
会場は熊野市文化交流センター。
参加者は全国から500名も。
碁苦楽会からは15チームが挑み、私はCクラスのFチームにノミネートされた。
メンバーは三段の私と鈴木史男氏ならびに橋本良雄氏の三名。
メンバー表を見たら何と私が主将になっていてビックリ、しかし、年齢順・あいうえお順ではないかとの助言であきらめの境地。
初戦相手は地元チームの三段S氏、細かい勝負ながら手数が長引き、私の持ち時間40分の時間切れ負け。
手数を延ばす時間コントロールも勝負の手段になると思い知らされた。
拮抗した勝負なら時間も大切な要素なのである。
2戦から4戦の相手は三人とも五段。
2子置いて戦かうも3連敗し、第4戦は地元のM氏に中押し勝ちし1勝3敗。
M氏は私の方が残り時間が少ないことを知りながら、時間切れを狙う手管を使わず生きの無いことを確認して投了した。
上手であるM氏は人柄が良く、さすが高段者だと感心した。
チームの成績は鈴木、橋本氏のご健闘で2勝2敗。
懇親会では地元の熊野市長をはじめ関係者の方や棋士の羽根泰正九段、青葉かおり五段、武田祥典二段が来られていた。
また、この大会はトップアマが集まり名人戦も行われ、前回優勝者の平岡聡氏はじめ歴代アマ名人も参加していた。
3日目は個人戦。
相手は二・三段で気楽だったが、2勝2敗。
皆さん、段を落として参加しているようだ。
観光は、丸山千枚田(奥熊野)、花の窟神社、獅子岩と七里御浜、熊野古道、那智の滝(日本一の133メートル)、那智大社、青岸渡寺(西国三十三所1番)、新宮速玉大社を訪ねる。
和歌山県那智勝浦にある「ホテル浦島」(昭和31年創業)に宿泊し、忘帰洞という洞窟温泉に浸かったが波の音と洞窟の自然に癒された。
お薦めの温泉だ。
「那智黒石」は、熊野
市神川町が産地で、碁石の黒石、硯などが加工されている。
この地にある熊野本宮大社は、熊野信仰で有名な格式のある神社である。
熊野速玉大社、那智大社のいわゆる熊野三山は平安末期より「蟻の熊野詣」の時代で、いわゆる末期思想が起こり、仏法が衰え、社会は乱れて、世は末世と考えられ、人々は争って西方浄土に往生することを願った。
そして熊野詣での証しとして黒石をすくい、帰ったあとも往生の念仏を念じて手を摺って磨き「極楽世界」の荘厳さに思いを馳せたという。
碁苦楽会は囲碁で極楽の世界に触れているのかも知れない。
囲碁交流の旅、充実した楽しい旅だった。
写真…那智の滝をバックに碁苦楽会参加者(11/12)
この記事へのコメントを書く