2018/12/05
「長寿企業の条件」<417>
税理士岩永経世先生の「考える言葉」シリーズを拝読している。
先生とは数年前に日本M&A協会の海外旅行でご一緒したのがきっかけである。
11月19日号のタイトルは「長寿企業」。
企業の平均寿命は17年だという。
また、100周年を迎えられる企業は3%に満たない。
なぜ、若死にする企業が多いのか。
岩永先生はこの問いの答えに、アリー・デ・グース著の「企業生命力」を引用されていたのでご紹介いたします。
「企業の死亡原因は、経営者が商品やサービスの生産活動という経済面に目を向けすぎ、企業の本質が人間集団であることを忘れているのではないか…」
そして、”長寿企業”の条件として、次の4つを掲げている。
1、環境に適応する。(学習能力と適応能力)
2、アイデンティティーがある。(強い結束力、強力な独自性)
3、分散型の意思決定ができる。(寛大さ、自由度、建設的な関係性)
4、余裕とあそび心がある。(保守的な資金調達、柔軟性、独立性)
この著者の核心は、企業を生き物として捉えて考えてみたらどうなるだろうという視点である。
わが社の応接室に掲げてあるダーウインの言葉。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることができるのは、変化できる者である。」
“長寿企業”とは、絶えざる変化に対応するマネジメントと変化に適応できる自己革新をし続ける企業である。
NISSANのゴーン氏のように、自分の役員報酬を不正記載するような自己中心的リーダーシップは人間性の欠落であり不適格者と言えよう。
写真…第2回詩卿石心囲碁会に参加したとき、新幹線から富士山を見る。(11/26)
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