2019/01/15
「BOOCS」と「空腹が人を健康にする」<421>
1月5日に義兄の小川修ご夫妻と会食。
その時に同席されていた、親戚の石原美佐子さん(静岡県在住で妻の姪)から「BOOCS」と「空腹が人を健康にする」について教えていただいた。
早速、書籍を数冊ネットで購入する。
一冊目…「BOOCS至福のダイエット革命~一日一快食、夢のダイエット」
著者は九州大学健康科学センター助教授の藤野武彦氏。
発行は20年前の1998年で、価格は定価1600円のところアマゾンの中古で31円!。
「BOOCS」とは、「脳指向型肥満調整法」の頭文字で、肥満に関心のある人への実践的ガイドブックだ。
B…Brain(脳)
O…Oriented(指向型)
O…Obesity(肥満)
C…ControI(調整)
S…System(システム
私が関心をもったのは人間ドックで、適正体重を6キロオーバーのメタボ(肥満体)と診断されていたからだが、食事と運動のバランスが難しいと思っていた。
著書を読んで、なるほどと思ったことを列挙してみる。
・内臓に脂肪が多くつき、上半身が大きく、下半身が細く見える「りんご型タイプ」は悪い肥満で、それに対して皮下に脂肪がつき、上半身よりも腰から下が大きい「西洋梨型タイプ」の肥満は比較的病気の合併が少ない。
・悪い肥満を放置してたり、良い肥満を減量したりしていたずらに病気をつくる。
・ストレス過剰が脳疲労を引き起こし、五感を狂わせて食行動を異常にし肥満となる。
・ヒトは胃で食べるのではなく、脳で食べている。
・BOOCSダイエットの基本二原理
1、禁止を禁止する原理。
抑圧を最小にして快を貫く。
禁止と強制を少なくして心地よく食べる。
2、快の原理。
自分にとって心地よいことをひとつでも開始する。
・三原則。
1、健康に良い運動や良い食べ物でも嫌であれば決してしない。
2、健康に悪い食べ物でも、好きでやめられない場合はそのまま続ける。
決して禁止しない。
3、健康に良くて、しかも自分がとても好きな食べ物をひとつでもよいから食べはじめる。
・「健康にいいから嫌いでも無理して食べる」のをやめる。
・従来の健康と食事の常識にとらわれないことが、成功への一歩である。
・朝食を無理やり流し込むのはやめる。
夜遅い現代人の朝食は水分中心で十分。
・黒砂糖は脳へ入る栄養であるブドウ糖を補給する。
私は20年前に禁煙したが、そのとき著書に出会って行動を変えていたら今どうなってるのかなと思う。
二冊目…「空腹が人を健康にする」
2015年に発行。
著者は医師の南雲吉則氏。
・「どんどん栄養を摂れば元気になれる、というのは古い考えである」
それどころか、
「空腹でお腹が鳴ると体にいいことがどんどん起きて、若返りの効果がある!」
といい切る。
・人類存亡の危機を何とか、かいくぐって生き延びてきた私たち現代人には、餓えや寒さや感染症のときこそ生きる力が湧いてくる「生命力遺伝子」というものがある。
・生命力遺伝子には
飢餓に備える「倹約遺伝子」、
飢餓状態のときこそ出生率を高める「繁殖遺伝子」、
感染に打ち勝つ「免疫遺伝子」、
癌と闘う「抗がん遺伝子」、
老化や病気を治す「修復遺伝子(サーチュイン遺伝子)」など、
数え切れないほどの遺伝子が私たちの体には備わっている。
・ただやっかいなのは、餓えや寒さの状態におかれないと生命力遺伝子は働かないこと、さらに飽食状態では逆に、体を老化させ、出生率を下げ、免疫が自分の体を攻撃するほうに働く。
・仏教の断食やイスラム教のラマダンに見られるように飽食状態よりも少食であるほうが長生きすることが経験的に分かってきた。
・「一日一食」で体は空腹になり、モチリンという消化ホルモンを出しお腹をグーグーさせ、胃袋からグレリンというホルモンが出て食欲を出させる。
・一日一食を習慣化すると確実にやせ、肌を美しくして、体臭までなくす。
・毎日規則正しく決まった時間に決まったことをする。
何も考えずに習慣で体を動かす。
些細なことにこだわらず、全体をとらえて感性で判断する。
・健康の三条件
1、一日一食または一汁一菜
2、野菜は皮ごと葉ごと根っこごと。
魚は皮ごと骨ごと頭ごと。
穀物は全粒で。
3、睡眠は夜の10時から夜中の2時までのゴールデンタイムを含むように。
(個人差があると別のメディアで知った。)
・メタボにならないための4条件
1、食べ過ぎ…ウエスト太い(男性なら85センチ超、女性なら90センチ超)。
2、脂の摂り過ぎ…高脂血症。
3、糖の摂り過ぎ…高血糖。
4、塩の摂り過ぎ…高血圧。
これらを参考にして、生活を楽しめたら、ありがたいことだ。
写真…書籍二冊。
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