2019/06/25
「石川県の地域医療構想」<437>
5月20日に(公社)日本医業経営コンサルタント協会石川県支部の医療経営セミナーを受講した。
講師は、石川県健康福祉部地域医療推進室の木村慎吾次長。
題目は「石川県地域医療構想の進捗状況と今後の予定について」。
以下、感想を交えて骨子をご紹介します。
1、将来の目指すべき姿
入院医療(高度急性・急性・回復期・慢性)、訪問看護サービス、サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホーム、在宅介護サービス・生活支援・介護予防などの医療・介護サービス提供体制の構築。
2、六年後を目指して回復期は三倍の3,700床、在宅医療等に18,600人を配置。
3、平均寿命(0歳の平均余命)・・2020年で女性約88歳、男性約81歳。
人生100年時代来る。
4、平均寿命-健康寿命
石川県は81歳-72歳=9歳・・9年間は要介護。
5、介護が必要となる原因は、生活習慣病が31%、老年症候群51%。
6、我々はどう弱ってし まうのだろう。
(1)、要介護疾病モデル・ ・・正常→脳卒中→要介護1~2→骨折→要介護4~5→肺炎→死亡。
(2)、虚弱モデル・・・健康→虚弱→身体機能障害(併存症)→死亡
7、石川県の2018年取り組み
・県中病院のドクターヘ リ運航開始
・がん診療病院が拠点5 病院、協力2、推進8に 。
・急性期病院、20病院で 遠隔画像伝送システム
を更新。
・地域医療構想・・・慢 性期から介護医療院等 への転換。
石川中央では2025年 に向けて、急性期の5 病棟、慢性期の2病棟 が回復期に転換する予 定である。
8、認知症医療対策
認知症のサポート医と認定看護師の養成・確保および施設・設備の整備。
9、訪問診療を受けている患者数。
石川県では約9千人、石川中央では約6千人。
10、県医師会と県の連携。
・糖尿病の重症化予防。
・診療情報共有ネットワ ーク。
・在宅医療の推進、認知 症対策。
(むすびに)
高齢化が進む中、医療・在宅介護・看取りの連携が石川県に根付くよう期待し、日本医業経営コンサルタント協会としても協力したい。
写真・・・鞍月セントラルパークにて(6/13)。
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