2019/07/05
「北陸新幹線金沢開業5年目を迎えた北陸エリアの現状と将来」<438>
6月27日、北國総研ビジネス懇話会に出席。
講師は西日本旅客鉄道株式会社執行役員金沢支社長の前田洋明氏。
表題のテーマで講演された。
以下はその骨子と追記です。
・新幹線開業効果が持続
利用者数…開業前の約3倍(857万人)を維持
県外観光入込客数…開業前の300万人増(1,522万人)
外国人宿泊者数…
開業前の2倍(61万人)
15年前の12倍
・想定外の効果の発現
東北からの観光客の増加(開業前比約1.8倍)
金沢港のクルーズ船寄港数の増加
2017年…55
2018年…45
・金沢~敦賀間2023年(4年後)春開業予定
金沢~敦賀まで…1時間20分
敦賀延伸で北陸三県の移動は1時間圏内となり、北陸は「1つの都市」に。
金沢~東京・名古屋・大阪まで同じ時間距離となる。…約2時間30分
・大阪に向けて
地元要望…2030年(11年後)開業
北海道新幹線札幌開業後に工期15年を要した場合…2046年春(27年後)開業。
敦賀開業後すぐに着工しても大阪までの完成は2038年頃(19年後)
・今後の観光を考える
1、県境を越えた広域での連携
2、魅力の発掘と磨き上げ
3、持続可能な仕組みづくり(広域周遊の拠点、温泉街)
4、移動と観光情報の高度化
品川~名古屋のリニア中央新幹線は2027年(8年後)にも開業し、新大阪には2037年(18年後)にも延伸され、3大都市圏が1時間で結ばれるようになると、人口7千万人の巨大都市圏が出現する。
また、石川県が来年のオリパラに向けてカヌーや水泳、レスリングなど7競技において15か国の合宿誘致が確定しており都道府県別でトップクラス、日本海側では最多となっている要因の一つに新幹線が挙げられるようだ。
写真・・・6月25日、北陸税理士会金沢支部定期総会で永年勤続表彰を受けた当社の南貴久さん(20年)、北啓佑さん(10年)、飯田将史さん(10年)。
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