2019/10/05
「消費税の軽減税率導入とキャッシュレスのポイント還元策」<447>
10月1日より5年半ぶりに消費税が2%増税され10%になった。
一方、酒類・外食を除く飲食料品や新聞は8%に据え置く軽減税率や来年6月までのポイント還元策が導入された。
税収増は、幼児教育・保育の無償化や低所得の年金生活者への給付金支給といった社会保障費に充てられるが、国民生活には年間2兆円程度の負担増になる見通しだ。
来年度には国の税収で消費税は最大の割合を占める基幹税となる。
消費税は景気に左右されにくく税収が安定している半面、低所得者ほど負担が重い逆進性がある。
税制は公平・簡素・中立が基本原則だ。
税理士会では、事務処理の煩雑さを理由に消費税の単一税率を要望していたが、複数税率となってしまった。
クレジットカードなどのキャッシュレス決済に国費で最大5%のポイントを還元する制度も、対象中小店舗200万店のうち、約4分の1の50万店にとどまり、消費者の混乱も予想される。
レジの税率表示やポイント還元の煩雑さも一因と見られる。
顧客の多くが現金派で不要と考える店舗もあるようだ。
政府ではキャッシュレス決済比率を80%に引き上げたいとしている。
私も引き上げ前日にJRの切符を買いに行ってきたが、時間帯が良かったのかそんなに混んでなかった。
JRにポイントはつかない。
金沢市はじめ石川県の15市町では、10月より来年2月までの5か月間、消費税増税対策として住民税非課税者や子育て世帯主を対象に、プレミアム商品券(5,000円分を4,000円で買える。最大5冊まで。)を発行している。
キャッシュレスを習慣にするため、もっとクレジットカードやペイカードの活用を心がけたいものだ。
写真・・・第8回「アート5・7・5」展でデザイナーの小川修氏と。(9/19)
この記事へのコメントを書く